GAFA,中国BATH
(画像=testing/Shutterstock.com)

今、世界経済をグーグル、アマゾン、フェイスブック、アップルの頭文字を取った「GAFA」が力強くけん引していることに疑いを持つ人はいないでしょう。そして、これらハイテク企業の次に注目を集めているのが、中国企業です。百度、アリババ、テンセント、ファーウェイは「BATH」とも呼ばれ、世界中の投資家から注目を浴びています。それぞれの時価総額、事業、成長性について解説します。

BATHが注目される理由とは?

BATHが注目されているのはなぜでしょうか。

理由は2つあります。1つは、既に企業規模が大きいということです。ファーウェイは非上場企業ですが、百度の時価総額は580億ドル、アリババ、テンセントに至っては、それぞれ3,000億ドルを超えており、時価総額世界ランキングでもトップテン入りしています。

もう1つは、14億人近い人口を抱える中国という市場を制していることです。中国には外資規制があり、インターネット関連企業は何かしらの規制や制限がかかることがあります。そのため中国市場では圧倒的に中国企業が有利なのです。この中国市場を制して、積極的に海外に進出していることからも注目度が高いと言えるでしょう。

BATHの事業モデル、特徴は?

BATHと一括りに言っても、当然それぞれの特徴や事業モデルは異なります。それぞれの会社の強みを紹介しましょう。

百度のビジネスモデルは?

百度は中国における検索エンジン「百度」を提供しています。もともとは検索エンジンからのスタートでしたが、現在は画像検索や音声アシスタントアプリ、地図アプリを提供するなど、サービスの範囲を広げています。事業領域で言えばGoogleが近いでしょう。売上高は四半期で1兆円を超え、かつ1日あたりのアクティブユーザーは3億人を超えるなど、その規模の大きさがうかがえます。加えて、iQiyiという動画プラットフォームを展開しています。ユーザー数は中国でトップを誇り、ネットフリックスと提携しながら、独自のコンテンツ作成を行っています。

百度はNasdaqに上場しています。(Ticker:BIDU)なので、ネット証券などから株式を購入することができます。

アリババのビジネスモデルは?

アリババは、中国最大のECモールである「タオバオ」を運営するなど、EC事業がメインです。他にも、クラウドコンピューティングやデジタルメディア事業など事業内容は多岐にわたります。中国でも有数の電子決済であるアリペイもアリババグループの関連事業です。タオバオは、中国のショッピングイベントデー「独身の日」に、1日で3.5兆円の流通総額を達成するなど、日本市場における一般的な規模を凌駕します。会社全体としても、売上高が年間で4兆円を超える大きさになるなど毎年目覚ましい勢いで成長しています。

アリババもNasdaqに上場しています(Ticker:BABA)。

テンセントのビジネスモデルは?

テンセントは、QQやWechatといった、インスタントメッセンジャーサービスをはじめ、オンラインゲーム、メディアサービス、決済サービスといったサービスを提供しています。その多くで中国でナンバーワンのユーザーを誇っており、まさにインターネットのコングロマリットといっていいでしょう。売上の主力はオンラインゲームですが、直近は広告事業での収益を拡大しています。テンセント(Ticker:00700)は香港証券取引所に上場しています。

ファーウェイのビジネスモデルは?

ファーウェイは、BtoC向けに、携帯電話やPC、タブレットなどを販売するほかに、企業向けにサーバーやクラウドサービスを提供しています。他の会社がソフトウェアを販売しているのに対し、ファーウェイはハードウェアも販売しているのです。2018年の第2四半期にはアップルを抜き、世界で2番目の販売台数を販売しました。売上高は10兆円を超えており、営業利益も1兆円近くあります。

ファーウェイは上場していないため、残念ながら、今のところ、株を買うことはできません。

BATHの今後の成長に注目

中国国内の経済は、鈍化したとはいえ、まだ成長を続けています。さらに、特にBATは、主な市場が中国であり、海外進出の余地も残されています。今後、BATHが、GAFAに並ぶ存在になるかもしれません。引き続き注目すべき会社であると言えるでしょう。

文・J PRIME編集部

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