巣ごもり消費,ライフスタイル,消費傾向
(画像=yakobchuk-olena/stock.adobe.com)

新型コロナウイルスのため緊急事態宣言が発令されたことにより、外出自粛が要請されています。これにより室内で過ごすためのいわゆる「巣ごもり消費」が拡大しています。外出禁止を強いられたことで、実は案外快適な過ごし方が見えてきたり、新しい楽しみ方が拡散されたりしています。これらの新しいライフスタイルと、変化し始めた消費傾向を見ていきます。

外出自粛が新しいライフスタイルをもたらした

新型コロナウイルスによる緊急事態宣言によって、外出自粛が要請される中、人々はどのように日々を過ごしているのでしょうか。現状を把握するために、この時期に多く購入されている商品を見てみるとイメージが浮かんできます。

ライフスタイルのニーズをつかみやすいのは量販店での消費でしょう。巣ごもり消費によって需要が伸びている商品には下記の傾向がありました。

・筋肉トレーニング器具
・ボードゲーム
・電子レンジで調理可能な容器
・食料が長く保管できる気密性の高い袋
・入浴剤

それぞれに、ライフスタイルの変化が現れているようです。以下、いくつかのポイントを見ていきましょう。

健康管理への関心・ニーズの高まり

外出ができないということで、運動不足によって体調を崩すリスクが生じています。家の中にいながら運動量を確保するためには、体重をはじめ、歩数、脈拍、消費カロリーなどを把握しながらウォーキングや筋肉トレーニングをするなど、意識的な体調管理が必要になってきます。アスリートや芸能人の多くが、ツイッターやインスタグラム、フェイスブックなどのSNSを通して、自宅トレーニングの様子を発信しており、関心の高さがわかります。

企業も、健康アプリの提供などに注力しています。企業向け情報資産プラットフォームを提供するパイプドビッツは新型コロナの感染拡大を受け、従業員の健康状態を毎日把握できる「体調報告アプリ」の無償提供を開始しています。自宅で健康データを取るという意味では、Apple Watchをはじめとしたスマートウォッチを生活に取り入れ、細かい機能を含めてフル活用するというのも楽しみ方の1つと言えるでしょう。

家族とのコミュニケーションの深まり

外出自粛で困ってしまうのが、余暇の過ごし方です。特に子どもがいる家庭では重大な問題になります。ボードゲームなど、家族で一緒に楽しめるツールをメディアが紹介している背景にはそんな事情がありそうです。

外食の代替として宅配サービスの広がり

外出自粛によって、豪華な外食をというわけにいかなくなっていますが、代わりにこれまで利用の少なかった食事を楽しめる高級宅配サービスの需要も高まっています。ぐるなびデリバリー プレミアムの人気ナンバーワンは「牧草牛のローストビーフ重とステーキ御膳」(税込2,700円)です。また、六本木などに店舗を構える焼肉店「にくがとう」の「肉肉しさ満点!高級焼肉弁当&サラダセット」(税込4,320円)も魅力的です。

食料の保存ニーズの高まり

外出する機会が制限されることで、食料の保存もいままで以上に重要になります。保存がきく食材の選択や、保存のために必要なグッズの需要が伸びています。また、巣ごもりというだけあって、普段よりは多くの食材を買い込むことになります。状況が長引くことを想定して、高性能の冷蔵庫などに注目する富裕層も多くなりそうです。

心の健康・リラクゼーションニーズの顕在化

からだの健康だけでなく、心の健康を保つことも外出自粛の環境では注意が必要です。入浴や家で可能な日光浴などに注目が集まっています。

このように、日常の些細な場面でさえも、ライフスタイルが変化しつつあることがわかります。

変化をチャンスに。新たなニーズ、拡大する市場に注目したい

新型コロナウイルスにいわば強要される形となった巣ごもり消費は、当たり前だと思っていたことを1つひとつ根底から覆します。それらはショックも大きなものですが、新しい消費傾向が生まれ、拡大する市場も見えてきています。足元のさまざまな不自由にとらわれず、視座を高くして世界を俯瞰して眺めるとき、興味深いビジネスシーンも見えてきます。あらためて幅広く情報収集をしながら、次のビジネスの種を探してみてはいかがでしょうか。

文・J PRIME編集部

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