富裕層,寿命予測サービス
(画像=RTimages/Shutterstock.com)

怖い気持ちはあるものの、「自分はあとどれくらい生きられるのか」を知りたい人は少なくないでしょう。寿命がわかれば、残りの人生をどう生きるか、計画を立てることができます。寿命の予測は夢のような話でしたが、近年のテクノロジーの飛躍的な進化が、それを可能にしつつあります。また、ビジネスの視点から、寿命予測サービスは巨大な成長市場として注目されています。

テクノロジーで寿命を予測するサービスが登場

寿命予測が可能となる背景には、人工知能(AI)をはじめとするテクノロジーの進化があります。寿命予測サービスとは、寿命予測に必要な情報をAIに学習させ、寿命を予測させるものです。

寿命予測に最も必要なデータは遺伝子

人間の寿命には、遺伝子が大きく作用するといわれています。遺伝子の研究もテクノロジーの進化と同様、近年目覚ましく発展している分野です。寿命予測サービスが将来的に大きな市場を確立していくには、人間の遺伝子解読がさらに進展していく必要があります。

遺伝子の解読が、低コストで簡単にできるようになり、利用する人が多くなることで、AIはより多くのデータを得ることができ、寿命予測サービスの精度はさらに高まることになります。遺伝子の他にも、個人の健康状態や生活パターンなどのデータを勘案して、予測します。

食事メニューや運動プログラム、生活習慣の改善や管理を提案するサービス

寿命予測サービスは、単に寿命を伝えるだけではありません。予測した寿命は遺伝子だけでなく現在の健康状態や生活パターンによって計算されるわけですから、改善すれば寿命を延ばせるのです。

ビジネスの視点で考えると、寿命を延ばすための食事メニューや運動プログラムに着目できます。寿命予測の進化によって、個人の生活習慣の違いによるシミュレーションも可能になるため、生活習慣の改善や管理といった提案もできるでしょう。

寿命がわかれば生き方が変わる

万が一、対象者の余命があとわずかだと予測されたとすると、残された人生をどのように過ごせばよいのかといった提案やアドバイスが求められるでしょう。病気の治療を継続するだけではない、緩和ケアのプランなどの提案も、現状より早期かつタイムリーに可能となりそうです。

市場規模予測は年間6兆円

寿命予測サービスの市場規模を年間利用総額で試算すると、6兆円に上る(日経BP総研調べ)といわれています。試算では、寿命予測サービスの料金を人間ドックの高額コースである1回10万円程度としています。

資産を保有している富裕層は、自身の気持ちだけでなく資産管理の面でも「自分はあとどれくらい生きられるのか」というテーマは重要になるでしょう。寿命予測サービスは提案内容や品質によって料金が変わってくるでしょうが、1回10万円程度で設定できれば、富裕層を中心に大きな市場規模を確保できると予測できます。

健康管理などさまざまなサービスへの注目

寿命予測サービスに関連し、健康管理などさまざまなサービスも注目されています。実用化されているサービスでは、健康診断や日常での測定のデータをもとに、死亡リスクや入院する確率、日数、費用といった健康リスクを予測し、改善のための目標設定やシミュレーションを提案するものが出てきています。

保険業界では、医療保険分野において、健康診断の結果を保険料に反映させる動きがあったり、健康維持によって保険料を割り引く設計の保険商品の販売が増加傾向にあったりします。保険商品に関連する健康リスクチェックツールや健康状態に合わせたアドバイス、生活改善レシピの提案なども始まっています。

今後大きな市場拡大が予測される

健康に関わるサービスは従来大きな市場でしたが、AIをはじめとするテクノロジーの進化によって、さらに市場が拡大することが予測されます。寿命予測サービスは、富裕層を中心に新たなニーズを創出していきそうです。

文・J PRIME編集部

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