エグゼクティブ,SNS
(画像=Farknot Architect/Shutterstock.com)

4月は、新しいことをスタートするにはいいタイミングです。尻込みしていたSNSも、そろそろ本気で始めたい人がいるかもしれません。いまやアメリカ大統領が毎日のようにTwitterで直接世界に情報発信する時代です。炎上などのリスクは気になりますが、「食わず嫌い」だとするともったいないことです。今回は、SNSを始めようと考えているエグゼクティブに役立つ情報を集めます。

SNSの影響力は日に日に増している

アメリカのトランプ大統領は、世界で最もSNSを使いこなすエグゼクティブの1人と言えます。TwitterアカウントのDonald J. Trumpのフォロワーは7,519万(2020年3月26日現在)。大統領が1日何度も自分の考えをツイートするわけですから、従来のマスメディアとしては頭を抱える状況です。

それどころか、大手メディアのCNNを「Fake News CNN」と呼び、攻撃しています。「世論を作るのはメディア」という常識が、SNSによってあっけなく覆されたのです。

トランプ氏ほどの影響力を持てるかはさておき、今後エグゼクティブとして世の中にさまざまな事柄を訴求していくためには、SNSでの情報発信が不可欠とも言える時代が来ているのです。

リスクとビジネスチャンスの共存

エグゼクティブがSNSを開始し、続けていく上で、最大の問題は炎上をはじめとしたリスクの存在です。機密情報を思わぬ形で漏らしてしまった、顧客のプライバシーを侵害してしまった、悪意ある人物に自分や会社が狙われるといったことも考えられます。

ZOZOの創業社長だった前澤友作氏は、積極的にツイートをする中で幾多の炎上を経験しています。中でも、リアルのアパレル店舗が販売する衣類商品の原価率が低いとするツイートは、「人件費や家賃の存在を無視する暴論」であるとして、激しく炎上しました。株価は下落し、ZOZOTOWNの出店ブランドが続々とテナントを引き上げるという事態を招いたのです。SNSの情報発信にリスクが伴うことを、誰もが確認することになりました。

一方で、前澤氏は「総額1億円のお年玉」としてTwitterを使って不特定多数の人々に金銭を渡したり、剛力彩芽さんとの交際についてつぶやいたりなど、SNSのさまざまな手法を用いることで、抜群の知名度を獲得しました。2020年1月時点で、700万人を超えるフォロワーは日本人として最多であると報じられています。マーケティングという意味では、SNSで成功を勝ち取ったと言えます。

いま、SNSを活用するためにするべきことは何か

リスクを認識しながらも、エグゼクティブとして、いまSNSを始めてみたいと思った場合、何をすればいいでしょうか。Twitter、Facebook、Instagram、LINEなど、すべてのSNSに共通していえることですが、法を犯さないという点は大前提です。また、SNSを見た相手が不快な思いをするような軽率で無神経な発言をしないことも、基本事項として確認しておきましょう。

SNSはパブリックな場であり、インターネット上にある別の世界ではありません。SNSを使う時には現実に相手と面と向かって会話をしている気持ちで発言することが重要です。SNSでの印象は、現実の自分自身のパブリックな印象をつくり出すのだということを肝に銘じておけば、心構えとしては準備OKでしょう。

その上で、頭をひねるべきことは、何を発信するかです。

自社の売り込みたいサービスばかり発信していては、見ているほうが疲れてしまいますし、あまり特徴のない日々の食事の写真ばかりでは飽きられてしまいます。投稿の完成度にこだわり過ぎると、今度は自分自身の投稿が続かなくなるでしょう。

時には押し、時には引き、ある意味淡々と日々情報発信を続けられるようなコンテンツ設計が、じつは成功のコツなのです。SNSを成功させるために役立つ言葉があるとすると、「好きこそものの上手なれ」でしょう。自分が好きなものの情報なら毎日の発信でも苦になりませんし、好きなものを語る人の言葉は魅力的だからです。

例えば、「ストレス解消法」に興味を持って情報を収集している人が、「新しいストレス解消法を発見しました」などと書き込んだら、読んでみたいと思うでしょう。このように、日々の情報発信をしているうちに、ファンが増えていきます。そして、ファンがファンを呼び集めることによって、爆発的な増加の局面を迎えるケースが見られるのが、インターネットのマジックとも言える性質なのです。

公と私が入り混じり、エグゼクティブが“公的な個人”を確立できるSNS

チャンスとリスクが共存するSNSの世界。正しい心がけをすれば、リスクは抑えた上で、新たなチャンスをつかめます。SNSの運営企業が本人認証などの整備を進めたこともあり、SNSでの存在は公的なものとして認識されるようになりました。公的な立場から、自分のキャラクターを世の中に知らせ、親近感を持ってもらえれば、結果として新たなファンを獲得し、ブランディングを成功させることができます。

公と私が、ある意味入り混じる、新しいメディアであるSNS。エグゼクティブが公的な個人を確立できる新しい手法と捉えて、積極的に取り組んでみてはいかがでしょうか。

文・J PRIME編集部

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