
2月、コロナの影響はありましたが、アメリカの株価は過去最高を記録しました。
今後も更に上昇を続けるのかどうかは、誰もわかりません。その中で、今回はテスラ(NASDAQ:TSLA)についての話をしていこうと思います。
テスラは時価総額が1月の末に1000億ドル(約10兆9900億円)を突破し、トヨタ自動車に次ぐ世界2位となりました。
テスラと言えば、アメリカのシリコンバレーを拠点とする、電池式自動車、電気自動車関連の商品開発、ソーラーパネル等を開発、製造、販売してる会社です。
テスラもまた、アメリカの株価指数と同じように過去最高水準で株価を維持し、更に値上がりが見込める可能性があると言われています。
しかしどうでしょう?今更テスラ株を購入するとなるとなかなか勇気がいるのも事実です。
株価が適正かどうかは誰にもわかりません。
アメリカ経済がいくら堅調で推移していたとしても、上がり過ぎたものはいずれ調整という下落を伴います。
いくら堅調であってもバブルであるならばそれはいつかは弾けるのです。
今、波に乗ってるアメリカのハイテク産業、シリコンバレーを拠点とした企業は、株価の上昇を支えています。
Google、アップル、Facebookと言った様々な大企業がシリコンバレーを拠点にしてIT産業盛り上げています。
その中でテスラも例に漏れず、大きな企業として成長してきています。
ハイテク産業は、時代の流れとともに成長していきます。
今の時代だからこその成長の恩恵を受けている可能性があるのです。
テスラ株は今後の成長期待によって株価は上昇し続けています。
この上昇には実態を伴った買い手もいれば、投機的にに短期売買を繰り返す機関も存在します。
誰しもが投資として、資産を増やす為に株を売買しているわけではありません。
相場には「待つも相場」という言葉があります。
私は今は待つべき状況なのではないかと考えています。
現在いくら業績がよく企業の株価が上昇するといっても、今はコロナウイルス等で先行きの見えない相場が続いています。
そのため今は待つべきなのではないかと思うのです。
世界で猛威を奮っている新型ウイルス、その影響で中国に工場を持っている企業等は大きな被害を受けています。
新規に株を買ったところで今の状況ですと短期的にはギャンブルに近いものとなってしまうでしょう。
そのため、自分の資産を守るために急上昇しているような株に投資をする選択肢はあまり持つべきではないと考えます。
堅調であるアメリカ経済だとしても、対応のできない自然災害的に発生したウイルスをコントロールすることはできません。
現在アメリカ株はバブルの様相で下落をしませんが、何時下落のトリガーが弾かれるのかは誰にもわからない状況となっています。
資産を守る事も、相場と上手く付き合うためには必要です。
それなら何時買えばいいのか?
答えは簡単ではありません。
新型ウイルスが落ち着いたとき?大統領選が終わったとき?企業を応援して価格を気にしないのであれば、今すぐ買っても問題ありません。
しかし、大多数の人間は株は安い時に買いたいと考えます。
すべて落ち着いたときに買える事がベストではありますが、なかなか難しいと思います。
できるのであれば、株価がリスクを許容する流れが来るまでは待ちの姿勢でいいと思っています。
今回紹介したテスラですが、企業自体は極めて将来性のある有望株であると私は考えています。
今後増えてくるであろう電気自動車の需要や、安全性を考慮した、自動運転技術の進歩。
すべてを担うとまで言うのは早計かもしれませんが、何にせよ、これらの技術の最先端を研究している企業であることは間違いないからです。
未来を作っている企業と言えばわかりやすいかもしれません。
近い将来更に技術が進歩することになるとテスラがさらなる飛躍を実現すると考えられるからです。
テスラが今後GoogleやAmazonのようなマーケットを独占する可能性も出てきます。
長い間、ガソリンやディーゼルを燃料としてきた自動車産業に革命を起こし、世界を変える日も遠くない未来と想像できます。
相場はサイクルをもって下落と上昇を繰り返すものです。
テスラ株も例外ではありません。
今後の成長に期待ができる企業だからといっても、今すぐに投資すべきであると考えるのは時期尚早です。
資産を増やしたいのは分りますが、リスクを取ってまで、資産を危険に晒すことは得策ではありません。
今の株価バブルに乗り遅れたくはないからと言って無闇矢鱈に投資をしても返ってくるものは不確実なものとなります。
それならば、テスラへの投資は、今は待つべきときだと私は考えます。
今後の成長率は確かにある企業ですが、投機的な相場ではなく、テスラという会社の全体像を見て判断し、地盤が固まった後での投資でも問題ないと考えるからです。
文・The Motley Fool Japan編集部/The Motley Fool Japan
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