AI
(画像=metamorworks/Shutterstock.com)

モトリーフール米国本社、2020年2月3日投稿記事より

人工知能(AI)は、関連する技術分野の発展に支えられ、企業でも広く活用されるようになりました。

AIは、見込み客を特定して売り上げ拡大を助けたり、事務作業を自動化してコストを削減したり、研究開発部門で新しいソリューションの発見を助けたりと企業活動のあらゆる局面で力を発揮し始めています。

以下、クラウド、メモリ、分析ソフトウエアというAIを支える各技術分野をリードする3社にとって2月は重要な月となりそうです。

アルファベット

本日(2月3日)、アルファベット(NASDAQ:GOOGL) (NASDAQ:GOOG)が第4四半期の決算発表を行います。

先週、デジタル広告の分野で同社のライバルであるフェイスブック(NASDAQ:FB)が決算発表を行いました。

プライバシー関連の規制強化や世界中でターゲッティング広告に対する風当たりが強まっていることなどを理由に、第1四半期の売り上げの伸び率が減速すると発表ました。

アルファベットの検索エンジンであるGoogleは、利用者が自発的に検索情報を入力するため、プライバシー規制でそれほど大きな影響を受けるとは考えられませんが、同社の収益見通しや、規制の影響に関するコメントには注意が必要です。

同社の今後の成長をけん引するクラウド部門は、新責任者トーマス・クリアン氏の下、過去18カ月間に多額の投資を行っています。

同社は、ライバルのアマゾン(NASDAQ:AMZN)やマイクロソフト(NASDAQ:MSFT)とは違い、クラウド部門単独の数値を開示していませんが、同社の経営陣は、クラウド事業について通常多くのコメントを出します。

マイクロソフトもアマゾンも、直近の決算発表でクラウド部門の好調な業績を発表しており、アルファベットも同様に好調の波に乗れているのか、注目したいところです。

マイクロン

次はハードウエア企業のマイクロン・テクノロジー(NASDAQ:MU)です。

同社はDRAMメモリおよびNAND型フラッシュメモリ業界のリーダーであり、さらに3D Xpointという新しい種類のメモリ部品の販売も開始しています。

同社の決算発表は3月下旬の予定ですが、12月に底打ちしたと言われるメモリ市場でサイクルの上昇段階が始まろうとしており、2月は面白い展開になりそうです。

同社売り上げの約30%を占めるNAND型フラッシュメモリの市場は、平均販売価格が過去18カ月で大幅に下落したものの、既に回復を始めています。

今年、NAND型メモリの価格が40%上昇するという予測もあります。

一方、同社にとって中核であるDRAM市場は、NAND市場に遅れつつも改善の兆しを見せています。

メモリの市場調査会社DrameXchangeは最近、第1四半期のDRAM平均価格の予想を当初の横ばいから1桁台前半の上昇へと上方修正しました。

中国の新型コロナウイルスの発生で、同社を含め、こうした部品製造企業の株式は狼狽売りの対象となったようです。

需要の短期的な落ち込みで同社も影響を受けるのは確実ですが、ストレージとメモリはAIに不可欠です。

長期投資家ならこの狼狽売りの機会を捉え、メモリ関連銘柄への投資を検討してみるのも良いでしょう。

アルテリックス

最後はビッグデータ分析用ソフトウエアで急成長を続けるSaaS(ソフトウエア・アズ・ア・サービス)企業のアルテリックス(NYSE:AYX)です。

同社のソフトウエアパッケージを使えば、データサイエンティストだけでなく一般の従業員も予測分析モデルを作り上げ、全社で共有することができます。

同社は2月13日に決算発表を行います。

第3四半期は売り上げが65%増加し、前年同期の売り上げ成長率59%を上回っています。

同社の株は直近1カ月で35%も上昇しています。

成長が加速していることで、株価は史上最高値に近づき、株価売上高比率(PSR)26倍(執筆時点)という極めて高い水準で取引されています。

アルテリックスによれば、同社が対象とする市場の規模は730億ドルに上るとのことですが、同社の直近12カ月の売り上げはわずか3億5100万ドルです。

昨年8月にセールスフォース・ドットコム(NYSE:CRM)が買収したタブローなど、競合企業と市場を分け合う必要があるとしても、極めて大きな伸び代があるといえます。

今回の決算発表の見どころは、同社が予測した44%〜47%の売り上げ成長率を上回ることができるかどうかです。

成長率は前四半期に比べて減速すると見られますが、企業の売上規模が拡大すれば致し方ないことで、成長率40%台後半の大企業は希です。

また、同社は巨額の投資を続け急成長を続けるソフトウエア会社としては珍しく営業利益が黒字です。

新型コロナウイルスへの懸念で全てのハイテク株が下落していますが、AI関連の勝ち組であるこのソフトウエア企業の株式を購入する機会(恐らく決算発表後)として、押し目(一時的な下落)を探ってみると良いでしょう。

文・The Motley Fool Japan編集部/The Motley Fool Japan

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