フィリップス66パートナーズ
(画像=Kevin Tichenor/Shutterstock.com)

モトリーフール米国本社、2020年2月9日投稿記事より

内部成長による利益拡大は今年も継続

エネルギーインフラへの投資を行うMLP(共同投資事業形態の一つ)、フィリップス66パートナーズ(NYSE:PSXP)は2013年のIPO以来、配当を毎四半期増やしており、当初の25倍まで膨らませました。

昨年度も年間配当を11%増やし、配当利回りは5.8%に達しています。

そして当面、増配は続きそうです(執筆時点)。

同社は昨年度も好業績を残し、調整済EBITDA(支払い利息・税金・償却控除前利益)は11.5%増の12億6800万ドルとなりました。

既存施設の高い収益性に助けられたほか、バイユー橋パイプラインの拡張と、チャールズ湖パイプラインおよび異性化設備(石油精製の副産物をガソリンの原料に変える設備)の建設が完了。

年末には同社の拡張プロジェクトとして過去最大のグレイオークパイプライン拡張が終わりました。

その結果、第4四半期(10-12月期)の調整済EBITDAランレート(年額換算値)は14億ドルとなり、会社側の見通しでは1年後に15億ドルまで伸びるとされています。

今年も3つの拡張プロジェクトがスタートするほか、グレイオークがフル稼働に達するのは第2四半期であることから、勢いは少なくとも2021年まで持続しそうです。

C2Gパイプラインも、今年半ばに稼働予定です。

親会社からの資産獲得も

同社の場合、新プロジェクトが無いとしても増配を続けることは可能です。

内部成長に加えて、親会社のフィリップス66(NYSE:PSX)から中流(輸送)施設を獲得するという形で2次的な収入源を確保できるためです。

フィリップス66のグレッグ・ガーランドCEOが第4四半期のカンファレンスコールで明かしたところによると、同社は8億~9億ドルのEBITDAをMLP化が可能な川中の資産で上げており、この数字は石油パイプライン2本を含む新プロジェクトが来年開始するのに伴い、さらに増える見込みです。

つまり、MLPのフィリップス66パートナーズは、将来的に獲得可能な資産にも恵まれているとういことです。

難しいのは買収のための資金調達面で、エネルギーセクター株の不振により、新しい持分券の発行はほぼ不可能と思われます。

過去に実績のある優先株の発行が、一つのオプションとなるかもしれません。

文・The Motley Fool Japan編集部/The Motley Fool Japan

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