米国株
(画像=create jobs 51/Shutterstock.com)

モトリーフール米国本社、2020年2月9日投稿記事より

2010年代は、世界大恐慌以降の米国で初めて不況のなかった10年間でした。

投資家としては、そろそろ景気後退の可能性に備えるべき時かもしれません。

このような時は、景気後退時に花開く銘柄やマクロの逆風の影響を受けにくい銘柄を見極めることが重要です。

そこで、この定義に該当する3銘柄をピックアップしました。

1. TJXカンパニーズ:小売り業界のサバイバー

TJX(NYSE:TJX)は、「TJ Maxx」、「Marshalls」、「HomeGoods」、「HomeSense」、「Sierra Trading Post」といったさまざまなブランドでディスカウントストアを展開しており、既存店売上高の伸びは今年で24年連続となると予想されています。

つまり過去2回の景気後退のみならず、実店舗小売り企業に襲い掛かる足元の小売り不況の間も成長し続けているということです。

同社を支えているのは2つの主要戦略です。1つは経営不振の小売り企業から余った在庫を安く買い上げ、アマゾン(NASDAQ:AMZN)より安く売ること、もう1つは商品の回転率を上げることで掘り出し物を探す顧客のリピート率を高めることです。

他の小売り企業が次々と店舗を閉める一方で、TJXは新規出店を続けています。

また、同社は23年連続で増配しており、もう少しで「S&P500配当貴族指数(25年以上連続で増配している企業で構成される)」に組み入れられる予定です。

アナリスト予想では、TJXは2021年に6%の増収と9%の増益が見込まれ、予想株価収益率(PER)は22倍、配当利回りは1.5%です(執筆時点)。

バリュエーションはやや割高かもしれませんが、これまでと同様に次の不況も乗り切ることができるとみられます。

2. ペプシコ:加工食品の巨人

近年、スーパーマーケットにプライベートブランドが並び、消費者の健康志向が進む中、加工食品メーカーは苦戦していますが、ペプシコ(NASDAQ:PEP)は飲料、スナック菓子、シリアルといった多角化した事業により過去の不況を乗り切りました。

商品ラインアップの拡充や時代に合わせた新商品の開発、そしてアジア、中東、北アフリカ、中南米といった市場拡大にも積極的です。

2021年に4%の増収と8%の増益が見込まれ、増配は47年連続に及びます。

現在の配当利回りは2.7%です。予想PERは24倍(執筆時点)と割安ではありませんが、安定成長が見込め、優位性、多角化した事業を持つ同社は理想的なディフェンシブ銘柄と言えます。

3. ジョンソン&ジョンソン: 典型的な配当株

ジョンソン&ジョンソン(NYSE:JNJ)は57年連続で増配しており、長期投資家お気に入りの配当貴族銘柄です。

株価は過去20年間で300%近く上昇しており、過去2回の景気後退でもほとんど影響を受けませんでした。

医薬品、消費者向けヘルスケア用品、医療機器の3分野はいずれも景気に左右されにくく、需要は安定しています。

高成長を遂げている医薬品部門では新薬が成長を牽引しています。

ヘルスケア部門と医療機器部門もベビーパウダーなどの商品の安全性をめぐる訴訟を乗り越え、安定しています。

2021年は5%の増収と7%の増益が見込まれ、予想PERは16倍、配当利回りは2.5%です(執筆時点)。

安定した成長率と、過去の不況を乗り切った実績から、保守的な投資家にぴったりのディフェンシブ銘柄です。

文・The Motley Fool Japan編集部/The Motley Fool Japan

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