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(画像=qvist/Shutterstock.com)

世界中が密接につながっている時代です。

ニュースが世界中から流れ、時には悪材料、ネガティブな報道もたくさん入ってきて投資家にとっては不安になることも多いのではないでしょうか。

2020年、中国の武漢から発生した新型コロナウィルスは、1月下旬の段階で6000人近い感染者が確認されており、130人以上が死亡しています。

武漢は閉鎖されるも感染は世界中に広がり、日本やシンガポールなど中国国外でも既に感染が確認されている状況です。

マスクは飛ぶように売れ品薄の状態で、米国の株式市場も1月初旬からの上昇分が、新型コロナウィルスに反応してリスクオフの展開となりました。

一方で新型コロナウィルスはネガティブな材料ではあるが狼狽売りするほどのことではない、むしろ押し目だという意見も市場関係者の声にあがっています。

投資をしているとコロナウィルスに限らず100年に一度の危機が毎年形を変えてやってくるため、心配しているとキリがありません。

投資家が本当にみるべき悪材料を絞れば右往左往せずに済みます。

本当に大切なことに注目しましょう。

新型コロナウィルスで米国株式市場が下落。しかし過度に警戒しなくてもよい

投資をしていると世界中で100年に一度の危機がセンセーショナルに報じられます。

今回の新型コロナウィルスも決して軽いニュースではありません。

しかし、季節性のインフルエンザの方が新型コロナウィルスよりも感染者も死者も大きく上回っているのも事実です。

世界中が密接につながっている現代の株式市場では経済危機や今回のような感染症、テロ、戦争など何らかの小さくはない問題が起きています。

これまでも世界中で小さくはない問題が起きてきましたが、株式市場は後から振り返ると上昇を続けており、ニュースに右往左往してた人は取越し苦労がほとんどだったのではないでしょうか。

世界中で騒がれる悪材料。いちいち気にしていたらキリがない。

世界中でセンセーショナルに報じられる悪材料の数々をニュースを見るたびに気にしていては、キリがありません。

もちろん投資家として世界の動向やニュースにアンテナを立てておくことも大切ですが、振り回されていては一貫した態度で投資を続けることはできません。

特に中長期で投資をする際は、持ち株をオーバーナイトで持ち続ける忍耐と本当に売るべき時に売る決断力が求められます。

投資家が気にするべき3つの悪材料

投資家が特に気にするべき悪材料は3つあります。

企業の業績、コンプライアンス違反、市場の金利動向です。

この3つを中心に自分がポジションをとるべきなのか、解消するべきなのかを判断すれば世界中の危機に冷静に対処しやすくなります

企業の業績悪化(決算発表が重要)

個別株投資家が一番注意しなければいけないのが企業の業績悪化です。

持っている銘柄が市場のコンセンサス(市場の予測・期待)を上回るか下回るかこそが株価を大きく左右します。

世界中のニュースを気にすることも大切ですが、保有している銘柄の決算発表の日付をカレンダーなどにメモしておきましょう。

決算発表の日付を忘れてスマートフォンで株価を確認したら、突然値が大きく上がったり下がったりして慌ててしまわないようにしましょう。

今回の新型コロナウィルスにより考えられる業績悪化では、中国経済とのつながりが深いビジネスモデルの決算に直接悪影響を及ぼす可能性もあります。

例えばコロナウィルスの影響でマカオに大きく依存しているカジノオペーレーター企業のウィン・リゾーツ(NASDAQ:WYNN)は注目銘柄のひとつです。

1月下旬に高値から約20%ほど下落し、値が大きく動きました。

コロナウィルスの材料が出た直後だけで判断すると、売ればよかったのではと思うかもしれません。

しかしマカオ政府がカジノを15日営業停止にする発表にもかかわらず、決算発表が近づくにつれ再び成長期待からウィン・リゾーツは株価を戻しています。

決算発表とガイダンス次第では、コロナウィルスのパニックによる株価下落も振り返ってみると振い落しに過ぎなかったということもありえます。

様々な憶測とニュースが飛び交いますが、決算発表で株価の動向が決まるのではないでしょうか。

企業のコンプライアンス違反

企業のコンプライアンス違反は即、売り対象です。

ESG投資のような持続可能な成長投資がさけばれる時代に、企業の明確なコンプライアンス違反はとてもネガティブな材料です。

良いニュースは基本的に投資家は眺めているだけでよいのですが、明確なコンプライアンス違反が発覚した場合は、少なくとも中長期の投資対象としてはふさわしくありません。

市場の金利

株価は業績と市場全体の金利で決まります。

簡単にいえば金利が上昇すると株価に下げ圧力がかかり、下がると株価は上昇しやすくなります。

米国の投資格言に「連銀に逆らうな」という教えがあります。

連銀は雇用と経済のバランスを保ちながら金利をコントロールしています。

つまり連銀の金利に対する姿勢や動向は投資家として気にするべきポイントになります。

損切りと利食いのルールをしっかり決めて狼狽売りはしない

一番よくないのはセンセーショナルなニュースの報道に右往左往して狼狽売りや決めた投資ルールに従わないことです。

株価が買値よりも10%下がったらロスカット、移動平均線を下回ったら利食いをするなど売買のルールをあらかじめ決めておけば右往左往することはありません。

特に中長期投資をする場合、株を保有している間に世界中で悪材料ともとれるネガティブなニュースが飛び交い不安になってしまう人も珍しくありません。

アンテナは立てておくべきですがニュースに振り回されすぎるのもよくないのです。

業績・金利・コンプライアンスのチェックも忙しくて辛いなら積立投資

個別株投資をすると業績や市場の金利、コンプライアンスに違反していないかどうかなど、気をつけるべき情報を絞っていても持ち銘柄の管理は煩雑で面倒です。

そんな人には積立投資をおすすめします。

例えば、つみたてNISA口座でインデックスに連動する投資信託をコツコツ買い続ける投資ならば業績・金利・コンプライアンスを個別銘柄投資ほど気にせずにすみます。

まとめ

投資の世界ではセンセーショナルな悪材料やニュースが次々に飛びこんできます。

2020年のコロナウィルスも例外ではありません。

右往左往しないためには重要視する情報を絞るべきです。

個別銘柄の業績とコンプライアンス違反をしていないかどうか、そして市場全体の金利の3つが特に重要です。

それらをもとに自分の売買のルールをあらかじめ決めておけば、右往左往しない一貫した投資をしやすくなります。

文・The Motley Fool Japan編集部/The Motley Fool Japan

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