日本株
(画像=Sean Pavone/Shutterstock.com)

初めて株式投資を行う方のほとんどは、「どの株を買えばいいのか」ということや「米国株と日本株どちらが良いのか」という悩みが出てくると思います。

そこで今回は投資初心者の悩みを簡単に解決する投資方法を解説します。

あくまで、投資を始める基本ベースとしての方法論なので、後にご自身で投資方法を改良していって頂きたく思います。

また、投資に専門性のある方や投資歴の長い方も啓発される部分があるかと思いますので、ぜひ今回紹介する投資方法を参考にしてみてください。

米国株か日本株か

まず、投資初心者の方は米国株が良いのか日本株が良いのかについてかなり悩むと思いますが、結論米国株の方が有利になります。

そのことを知るために、まずは米国の株価と日本の株価を比較していきます。

図1:Yahoo Financeより作成
(図1:Yahoo Financeより作成)

図1では2000年1月の平均株価を100とし、その推移を現在まで表示しています。

また、米国株の指標としてS&P500、日本株の指標としてNikkei225を使用しています。

図1を見ると、日本企業全体の株価よりも米国企業全体の株価の方が上昇率が高く、多くの投資家が米国株を好む理由の一つになっています。

さらに、米国株は1株から購入でき(日本株は100株ずつの購入)、さらに配当や自社株買いを毎四半期ごとに行う企業が多く、安定的なインカムゲインを得られるのも日本株とは違った魅力になっています。

どの株に投資すべきか

次に多くの投資初心者は「どの株を買うか」でかなり悩むかと思います。

実際、投資に慣れてくると、成長が期待できそうな業種の中で、業績が良好な企業を探す作業をしている方がほとんどなのですが、投資が初めてであれば業種の選定・個別銘柄の選定など判断基準が分からず、投資を断念してしまう方もいるのではないでしょうか。

そこでまず、筆者が提案する最良の投資方法が「S&P500をマネしてみる」という方法です。

S&P500は米国の中で特に優れた業績を維持している500企業で構成されているため、業績が担保されています(つまり自分で企業の業績を調べる手間がかかりません)。

ただし、S&P500の全銘柄を購入するにも資金がかなり必要で、この方法を使えない方もいるかと思いますので、単純にS&P500の構成銘柄の内、時価総額で上位10銘柄を1株ずつ買ってみるという方法をおすすめします。

ちなみに、この方法が(予算的に)取れるのは、1株ずつ購入が可能な米国株ならではのメリットであって、日本株では恐らくこの方法をとれない方もいるかと思います。

そういった意味でも米国株はおすすめです。

では、以下でS&P500の上位10銘柄を購入したとき、そのポートフォリオではどのくらいのパフォーマンスがでるのか見ていきましょう。

図2:Yahoo Financeより作成
(図2:Yahoo Financeより作成)

図2ではS&P500の上位10銘柄の株価を2007年12月で100として平均化しています。

また、米国企業全体の株価推移と比較するためにS&P500も表示しています。

図2を見ると圧倒的にS&P500の上位10銘柄はS&P500をアウトパフォームしており、信頼できるパフォーマンスだということが言えます。

ちなみに、ここで言うS&P500の上位10銘柄はApple、Microsoft、Amazon、Alphabet、JPMorgan Chase、Johnson & Johnson、Visa、Mastercard、Walmart、The Procter & Gambleとなっています(実際はFacebookが入っているのですが、上場日が遅くデータの長期観測という意味で影響が出るため除外しています)。

初めての米国株投資で銘柄選定に迷った方は、こちらの10銘柄を購入することをおすすめします。

しかし、この方法には1つ問題があります。

それは現在のS&P500の上位10銘柄を抜粋すると、当然S&P500をアウトパフォームしてしまうという問題です。

つまり、上述したデータにおいて、S&P500の上位10銘柄がS&P500を上回るのは必然であり、重要なのはある特定の業種(特にハイテク銘柄)が衰退した際に、このポートフォリオは大きく損失を出してしまう可能性があるということです。

そこで上記ポートフォリオの根本的な問題である「業種で分散されていない」という欠陥を改善したポートフォリオを以下で提示します。

S&P500構成銘柄の10業種をそれぞれ1株ずつ買ってみる

上述したポートフォリオの問題点を克服するため、単純に「S&P500構成銘柄の内10業種の株を1株ずつ買う」という方法を今回の記事ではお勧めします。

詳しく説明すると、S&P500はその名の通り500銘柄(実際には500弱の銘柄数)存在し、また、「ハイテク・ヘルスケア・金融・一般消費財・資本財・コミュニケーションサービス・生活必需品・エネルギー・公共事業・不動産・素材」の11業種に分けられています。

ただ、素材セクターはS&P500の中でも非常に規模が小さいので今回は除外し、10業種の代表銘柄をそれぞれ買うという方法を検討します。

ここで言う10業種の銘柄は、Apple、JPMorgan Chase、Johnson & Johnson、Alphabet、The Procter & Gamble、Amazon、Exxon Mobil、The Boeing、NextEra Energy、American Towerです。

では、これらの株式を購入した場合S&Pに対してどのくらいパフォーマンスを発揮するのでしょうか。

図3:Yahoo Financeより作成
(図3:Yahoo Financeより作成)

図3を見ると10業種に分散されると、S&P500に追随するようなパフォーマンスになるかと思いましたが、各業種のなかで時価総額が最大の銘柄を選定しているため、S&P500に対して、13年間で約164.98%(年率12.7%)も成長しています。

ちなみに、このデータは2007年からスタートしているため、2008年のリーマンショックの影響もあり株がかなり割安に購入できているため、実際のパフォーマンスはもう少し低くなる可能性があることに注意してください。

とはいっても、物価目標2%を考慮して実質ベースに換算しても、また税金や手数料を加味しても、かなり優秀なパフォーマンスが挙げられるのではないでしょうか。

さらに、業種も分散されているため、特定の業界におけるトレンドに左右されにくくなります。

まとめ

筆者がオススメする投資方法は「S&P500をマネする」というもので、メリットとしてポートフォリオ組成後に何回も株価チャートをチェックして一喜一憂することがないことや、組成時のままポートフォリオを変更しなかった場合、株取引にかかる手数料が買うときと売るときの2回しかかからないということが挙げられます。

ただし、株は割安時に購入することでかなりのパフォーマンスを発揮するのですが、割安時が分からなければ、今1株ずつの購入で我慢して、相場が一気に落ち込んだ時に買い増すという方法をとれば後で平均取得価格を下げられるので検討してみて下さい。

そして、上記のようなポートフォリオを組んだ後に、特定銘柄への興味が湧いた方や、気に入らない銘柄があった方は、米国株の情報に特化したメディアで情報収集することをおすすめします。

そうすることで、あなたも、投資への専門的な知識がついてきて気付けば初心者ではなくなるはずです。

ぜひ今回紹介したポートフォリオを基本として投資を行ってみて下さい。

文・The Motley Fool Japan編集部/The Motley Fool Japan

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