ロボティクス
(画像=fizkes/Shutterstock.com)

モトリーフール米国本社、2020年2月16日投稿記事より

2020年に入りほぼ2カ月が過ぎようとするなか、ロボティクス&オートメーション・セクターで短期および長期でアウトパフォームするとみられる銘柄を取り上げます。

ロボティクス関連銘柄

以前に我々は長期志向の投資家にとって妙味のある銘柄として、スイスの総合産業技術大手ABB(NYSE:ABB)、仏ソフトウエア企業ダッソー・システムズ(OTC:DASTY)、米ソフトウエア企業PTC(NADSAQ:PTC)を紹介しました。

これらの銘柄にはなお妙味があるものの、ロボティクス&オートメーション・セクターでは目先の低迷をめぐる懸念がくすぶっています。

しかし、PTC、シーメンス(OTC:SIEGY)、ダッソー・システムズの最近の業績を見ると、産業用ソフトウエア・セクターが長期的にアウトパフォームするとの確信が強まるはずです。

自動車/エレクトロニクス業界の低迷は継続

ロボティクス&オートメーション・セクターに投資する場合、目先の運用成績は自動車/エレクトロニクス業界の状況に概ね左右されることを肝に銘じておく必要があります。

なぜなら自動車/エレクトロニクス業界はロボティクス&オートメーション企業の売上高の大半を占めているためです。

世界の軽自動車販売台数の減少とアジアの景気低迷が重なり、ロボティクス業界は大きな打撃を被っています。

新型コロナウイルスがアジア経済(特に製造業)に及ぼす潜在的影響を踏まえると、ロボティクスメーカーの目先の見通しは芳しくありません。

産業用ソフトウエアが救済役に

ところがそうした状況の中、ABBの提携先ダッソー・システムズ、PTC、シーメンスのソフトウエア子会社など産業用ソフトウエア企業は堅調な決算を発表しています。

シーメンスでは2019年10-12月期ソフトウエア受注が33%増加しました。

また、産業用ソフトウエアでシーメンスと競合するダッソー・システムズの2019年10-12月期ソフトウエア売上高は前年同期比17%増となり、PTCの2019年10-12月期の年間経常収益(ARR)も前年同期比11%増となるなど、顧客企業が今後も生産設備のデジタル化投資を継続していくことが示されています。

企業各社は産業用ソフトウエアを利用し、モノのインターネット(IoT)ソリューションを活用することにより、ロボットや自動工程など有形資産の管理を改善させることができます。

実際、需要が低迷する環境の中でも、企業にはコスト削減のためこうしたテクノロジーの採用を加速させるインセンティブが働く可能性が高いと言えます。

つまり、ロボティクス&オートメーション・セクターは製造業の循環的な低迷を相殺するために十分な長期的成長けん引力を備えているというわけです。

注目銘柄は?

ロボティクス産業の長期的な将来性に注目する投資家は、以前に挙げた銘柄の幾つかを引き続きポートフォリオに組み入れると思われますが、主要なロボティクス&オートメーション最終市場の循環的な低迷を懸念する投資家は、ダッソー・システムズやPTCなどの産業用ソフトウエア銘柄を検討したいと考えるかもしれません。

これらの企業は景気サイクルを通じて大幅な成長を実現する可能性があります。

文・The Motley Fool Japan編集部/The Motley Fool Japan

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