テレワーク
(画像=専業主婦(夫)がiDeCo)

新型コロナウイルスの影響により、レジャーランドの閉園やイベントの中止、国内インバウンドの激減などの経済的な悪影響の深刻化が進む一方で、外出を控え感染拡大を防ぐ傾向が増したことにより「テレワーク」を導入する企業が増加してきました。

この記事では、「テレワーク」の将来性と合わせて「テレワーク」と「個人の副業」に関連する国内上場企業を4つ紹介します。

テレワーク導入企業は今後も増え続ける

IT専門調査会社のIDC Japan 株式会社が2019年6月に発表した調査結果によると、2018年のテレワーク導入企業数は約35万社でしたが、2023年までに61万社まで増加するという予測が出ています。

また、2020年2月小池百合子東京都知事は「五輪時の交通対策の一環としてテレワークを積極的に導入してほしい」と述べたうえで「少なくとも導入率44%を目指してほしい」と、各企業に呼び掛けています。

さらに、2020年1月下旬から世界的に流行し始めた「新型コロナウイルス」をきっかけにテレワークを導入せざるを得なくなった企業も増えてきました。

企業の側面から考える「テレワーク導入」の課題

テレワークを導入することで、社員の交通費削減や働き方の柔軟性を増すなどの様々なメリットが発生します。

しかし、企業側からするとテレワークの導入は一筋縄ではいきません。

テレワークでは従業員が業務に関わる情報を事業所外で利用することになるので、「セキュリティ対策」が必須となります。

セキュリティ対策としては、社外から社内PCへアクセスする際にVPNを経由したり、「仮想デスクトップ」から接続したりする方法などがありますが、そのようなシステムを自社で開発するにはコストが掛かります。

また、労務管理や社員同士のコミュニケーションやスケジュール管理なども、テレワーク導入時の壁となります。

以上のように、テレワーク導入時は企業ごとに様々な課題が出てきますので、テレワーク導入のサポートやテレワーク関連のツールを提供する企業・会社の需要が拡大することが考えられます。

テレワークにより副業を始めるサラリーマンが増える

2015年に行われた「NHK国民生活調査」によると、日本人の平均通勤時間は1時間19分という調査結果が出ています。

つまり、テレワークを導入することで、通勤が不要となり、サラリーマンは平均して1日1時間19分の自由な時間を確保することができます。

また、フリーランス協会が2020年に公開した「フリーランス白書2019」によると、会社員の副業状況として「いつかはしたいと考えている」人は全体の3割、「具体的に考えている」「現在行っている」人は全体の2割で、会社員の過半数の人が副業について前向きに考えているという調査結果が出ています。

このことから、テレワーク導入企業の増加に伴い、通勤時間を削減できたサラリーマンが副業を始める傾向が今後は増すことが考えられます。

また、在宅で副業をする人が増えることで、クラウドソーシングサイトの需要が拡大することが予想されます。

テレワーク・副業の関連銘柄

それではここからテレワーク関連の銘柄を4つ紹介します。

3774 インターネットイニシアティブ

インターネットイニシアティブ(IIJ)は、主に法人向けに「リモートアクセスサービス」を提供している企業です。

特に、インターネットイニシアティブの「IIJフレックスモビリティサービス」が提供するVPN(バーチャルプライベートネットワーク)は、従来のVPNの課題であった「遅さ」「切れやすさ」が軽減され、多様化する働き方に合わせて、あらゆる場所から快適にアクセスでき、「大日本印刷会社」や「大和ハウス工業株式会社」などが導入しています。

2323 fonfun

fonfunは法人向けにテレワーク支援ソリューションサービスを提供している企業です。

主力サービスは「リモートメール」「リモートブラウズ」「リモートトーク」で、2020年2月28日には新型コロナウイルスの感染拡大を受けテレワークを導入している企業を対象に、4月30日まで無償のテレワーク支援ソリューションを提供すると発表したことで一時ストップ高付近まで株価が上昇しました。

4484 ランサーズ

「ランサーズ株式会社」は、クラウドソーシングのサービスである「Lancers」を運営している企業です。

個人間や、個人法人間で請負業務のマッチングサービスを提供しており、在宅副業の案件が多岐分野にわたって掲載されています。

2020年3月期決算は赤字の予想ですが、「広告宣伝費」への先行投資の甲斐あって市場での認知度は高く、今後副業をするサラリーマンが増加するとともに成長することが見込まれます。

3900 クラウドワークス

「株式会社クラウドワークス」は、同名の総合型クラウドソーシングサイトを運営している企業です。

オンライン上で、在宅ワーカーと仕事発注者のマッチング、業務の遂行、報酬の支払いまでを一括で行うサービスを提供しています。

ランサーズと肩を並べるクラウドソーシングサイト運営企業で、こちらもリモートワーク導入企業の増加に伴い副業を始める人が増加すれば、成長することが見込まれます。

まとめ

今回は「テレワーク」の将来性と、テレワーク導入企業が増加することで人気になる可能性が高い「テレワーク」と「副業」に関連する以下の銘柄を紹介しました。

  • 3774 インターネットイニシアティブ
  • 2323 fonfun
  • 4484 ランサーズ
  • 3900 クラウドワークス

テレワークの導入は政府が推進しており、企業にとってもコストカットができるという理由から、将来性があるといえます。

また、新型コロナウイルスの流行もテレワークの導入を後押ししています。

ただ、テレワーク導入のためのシステム構築は自社で賄うにはコストが掛かるため、テレワーク支援ソリューションサービスを提供する企業の需要が高まることが予想されます。

また、テレワークによりサラリーマンが自由に使える時間が増えることで、副業をしたいと考えている人がクラウドソーシングサイトを利用して副業を始めることも予想されます。

以上により「テレワーク」および「副業」関連の銘柄は将来にわたって成長する傾向にあると考えられますので今後も注目すべき分野だといえます。

文・The Motley Fool Japan編集部/The Motley Fool Japan

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