
LINE証券が2019年11月に取扱銘柄を100銘柄から315銘柄に拡大しました。
投資初心者でも使いやすいユーザーインターフェイスに加え、数百円単位から投資できる手軽さが人気を集めています。
今回はそんなLINE証券で購入できる銘柄の中で、長期保有していると利益になる可能性がある4つの銘柄について解説します。
LINE証券とは
LINE証券はメッセージアプリとして人気の高いLINEを通じて購入できる証券サービスになります。
使いやすいデザイン性と手軽さ、そして資金が少なくても投資を気軽に始められるハードルの低さもあってユーザー数を伸ばしています。
他の証券会社には無い特徴として、独自のキャンペーンを多く開催することが上げられます。
たとえば、2019年12月に開催された「株のタイムセール」キャンペーンでは、火曜・木曜日限定で対象銘柄が最大7%offで購入可能。
Twitterと連動すれば、20回に1回の確率で購入代金を全額プレゼントするなど、SNSを組み合わせたキャンペーンを開催したのです。
投資に興味はあるが、時間や資金の関係で中々参加しにくい「働く世代」のユーザーにマッチしているサービスとなっています。
315銘柄の中で注目されている銘柄
LINE証券が取り扱う銘柄は日本国内の有名企業に限定されています。
どれも一度は耳にしたことのある一流企業ばかりで、時価総額も高く、安定した業績を上げているのが特徴です。
そのため、株価が下がりにくいが上がりにくいという一面もあるため、短期の売買で利益を上げようとするのは難しいです。
一度購入したら長期保有するのが望ましいです。
今回はそんなLINE証券で扱う315銘柄の中で、2020年に上昇が期待されている注目銘柄を4つ解説します。
ZHD(旧ヤフー)
国内最大手検索エンジンYahoo!を運営しているヤフーは、2019年10月に社名をZホールディングス(以下ZHD)に変更しました。
ZHDは2019年に浸透した電子決済サービスPayPayへの先行投資もあり、上期の当期利益は前年同期に比べると7%減少してしまいました。
ですが、ヤフーカードの会員数は順調に増加し、ZOZOを連結子会社化したり、LINEとの経営統合など好材料を幾つも発表しています。
それらは株価にも反映されており2019年初めは約300円だった株価が1年で481円までに上昇。(記事執筆時点)
上昇トレンドは終わっておらず、2020年は上昇傾向を続けるのではないかと期待されてます。
住友不動産
住友グループの大手不動産会社で、グループにおける中心的な存在の企業です。
主に東京都区内を中心にオフィスビルの開発や賃貸をするほかに、全国規模での住宅開発を手掛けています。
企業規模は大きな会社でありながら、2019年は厳しい結果となりました。
3月の時点では、ここ3年間で最も高い4,682円まで上昇したのが、11月には3814円まで下落。
この時期は不動産業界が全体的に冷え込んだとはいえ、住友不動産の下落はネットニュースに掲載されるほどの衝撃を与えました。
しかし、2020年に入り下落は押し留まり、上昇の兆しを見せています。
元々、企業規模が大きく、下町の再開発事業にも積極的に乗り出しているため成長性も期待できる企業ですから、現在の価格は割安という見方もできます。
JR東海
正式には東海旅客鉄道と呼びます。
東京・名古屋・大阪を繋ぐ東海道新幹線や、南関東・甲信地方などを中心に12の在来線を運営しています。
旅客鉄道以外にも不動産やホテル広告業なども展開しています。
3月には25,000円を超えて最高値を更新していましたが、不動産業界の冷え込みに当てられ20,000円を下回るのではないかと不安な声が上がっていました。
2020年に入り業績が好調だとは言えませんが、JR東海には大きな好材料があります。
それは、品川~大阪間を僅か1時間で行けるようになる超電導リニア計画です。
完成は先の話ですが、完成すればJR東海の大きなビジネスモデルになるのは間違いありません。
また、海外向けの高速鉄道プロジェクトが推進されており、発展途上国を中心にコンサルティング事業を推進しているのも心強いポイントになります。
急上昇は望めませんが、長期保有していれば利益を得る可能性は高い企業になります。
オープンハウス
都内23区や川崎、横浜を中心に戸建て住宅を、不動産の仕入れから建築請負まで一貫体制で請け負っている企業になります。
最大の強みは狭いスペースでも十分な生活空間を生みだせる施工技術で、現在のニーズに嵌っています。
2019年は不動産業界が冷え込んだ時期であり、前述の住友不動産やJR東海が株価を下げているのに対して、オープンハウスは業績を伸ばしたのです。
好調さは株価にも現れており、2019年初めは1,775円だった株価が、2020年初めは3,175円までに上昇しており、投資家たちから注目株の一つとして人気を集めています。
2020年も好調さをキープできると予想されていますが、不安材料もあります。
2019年11月に政府は海外不動産への投資による節税方法を禁止する動きを発表しました。
海外不動産への赤字を利用して所得を減らそうとする節税で、オープンハウスも行っていた手法です。
この発表がありオープンハウスの株価が急落し、そのまま下降するのではないかと不安視されましたが、その後は株価が回復しています。
しかし、政府与党が節税方法を禁止すれば、再び株価に大きな影響を与えるかもしれません。
まとめ
以上が、LINE証券の取扱銘柄で注目されている4つの銘柄の解説になります。
どれも好材料が揃っていますが、急上昇するのは難しい銘柄となっています。
LINE証券は手数料があるため、短期売買で利益を上げるよりも、長期保有で利益をじっくりと待つのが理想的です。
投資をする時は、余剰資金を使い、リスクを分散するように心がけましょう。
文・The Motley Fool Japan編集部/The Motley Fool Japan
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