
モトリーフール米国本社、2020年1月23日投稿記事より
ティンダーなどのデートアプリや婚活サイトなどを世界展開しているマッチ・グループ(NASDAQ:MTCH)は23日に、緊急時対応サービスを提供するNoonlightに投資し、パートナーシップを組んだことを発表しました。
Noonlightユーザーは通話やテキスト入力をすることなく、Noonlightアプリ内で正確な位置データを共有することができます。
同社は、ティンダーを含むすべてのアプリにこの安全機能を展開します。
Noonlightの仕組み
Noonlightの統合により、ユーザーはデートの相手、場所、日程などを入力します。
ユーザーがデート中に危険を感じた場合、アプリ内でアラームボタンを手動で発動し、警察や救急隊員に正確な位置データを送信することができます。
また、ユーザーはサイレントアラームを発動させたり、4桁のPINで誤通報を無効にしたりすることができます。
Noonlightをアップル・ウォッチなどのウェアラブル・スマートデバイスに接続することもできます。
さらに、ティンダーユーザーは、Noonlightアプリの使用を示す印をプロフィールに追加することもできます。
安全性の懸念点
マッチ・グループは安全性を促進するためにNoonlightと協業する予定です。
これに対し、ティンダーは顔認識アルゴリズムを活用してユーザーのプロフィール写真と複数の自撮り写真を比較する検証システムを追加する予定です。
一致したユーザーにはプロフィールに確認マークを追加します。
これは昨年末に性犯罪者に対してスクリーニングを行っていなかったことにより、性犯罪者がアプリを利用できていたことに対して対策されたものです。
マッチ・グループは、有料会員のスクリーニングを実施していますが、無料ユーザーのチェックは十分に行っていなかったと述べています。
Noonlightとの取り組みにより安全性は改善していくでしょう。
大きく成長する市場
Allied Market Researchによると、2025年までにオンラインデート市場は年間92億ドルを超え、年平均成長率5%を達成すると予想されています。
マッチ・グループは、直近12か月間で売上高が前年比19%増の19億6600万ドルを生み出しましたが、直近の四半期では22%増となりました。
これは、マッチ・グループが市場全体よりもはるかに速く成長し、将来の成長に十分な余地を残していることを示しています。
文・The Motley Fool Japan編集部/The Motley Fool Japan
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