カジノ
(画像=welcomia/Shutterstock.com)

モトリーフール米国本社、2020年1月19日投稿記事より

2019年にカジノ銘柄のシーザーズ・エンターテインメントとエルドラド・リゾーツの株価はそれぞれ100%増、65%増となりました。

これらの背景としては大型買収がありますが、2020年はウィン・リゾーツ(NASDAQ:WYNN)に注目すべきでしょう。

ウィン・リゾーツ

ウィン・リゾーツの株価は2019年に40%上昇し、ライバルのMGMリゾーツ、ラスベガス・サンズ、メルコ・リゾーツのパフォーマンスを上回りました。

株価は好調に推移したものの、過去2年間、売上高はほぼ横ばいとなり、マカオ事業は苦戦しました。

出典:YCHARTS。2020年1月17日時点
(画像=出典:YCHARTS。2020年1月17日時点)

2019年第3四半期(7〜9月)のウィン・パレスの売上高は18.1%減、ウィン・マカオの売上高は18.2%減となりました。

これは、2019年にVIPのバカラが18.6%減したことや大衆市場のバカラが17.9%増加したことによるものです。

VIPに焦点を当てているウィン・パレスは、これによって市場シェアを失いました。

しかし、大衆市場は利益率が高いことから、EBITDA(支払い利息・税金・償却控除前利益)は増加しています。

ウィン・リゾーツが小規模なVIP市場と「プレミアム」な大衆市場にマーケティングを注力し、移行するにつれ、純利益は改善するでしょう。

2020年に成長余地

2019年のもう1つの大きな変化はEncore Boston Harborのオープンです。

調整済EBITDAはわずか7億7000万ドルであったため、純利益にはあまり貢献していませんが、2019年第3四半期には1億7580万ドルの売上高を生みました。

2020年には売上高とEBITDAがさらに改善され、全社利益に貢献するようになるでしょう。

また、ウィン・パレスはコンベンションスペースでライバルに遅れをとっていましたが、2020年第1四半期に4億2500万ドルかけて大規模なコンベンション施設をオープンする予定です。

これによってライバルとの差を埋め、ホテル、カジノ、レストランにも客足を増やすことができます。

こう言った成長ネタにより、ウィン・リゾーツは米国市場が大きく成長していない場合でも、堅調な成長を遂げることができるでしょう。

REITの可能性

ウィン・リゾーツの隠れた価値は不動産です。

シーザーズやMGMリゾートなどのライバルが不動産をREITに売却してきた中、ウィン・リゾートは自社の不動産を保有し続けてきました。

2020年にその不動産の一部を売却することで、100億ドル近くの負債を返済し、投資家に配当を支払うことも可能になるので、そういった動きにも注意を払う必要があります。

文・The Motley Fool Japan編集部/The Motley Fool Japan

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