洗濯,料理,ロボット
(画像=MONOPOLY919/Shutterstock.com)

ソニーの犬型ロボット「aibo」がセコムと連携しホームセキュリティサービスを開始したり、ソフトバンクの人型ロボット「Pepper」がさまざまな商業施設で接客を担当したりと、ロボットと共存する世界もいよいよ近づいてきたかのように感じます。私たちの実際の生活にもどんどん入ってきているロボットの最新事情を見てみましょう。

ロボット掃除機の進化には軍事技術の活用も。家事分野のロボット化は加速

家事の中で最もロボット化が進んでいるのが、掃除でしょう。アイロボット「ルンバ」に代表されるように、電源オンで部屋の隅々まで掃除をし、終われば充電器兼のステーションまで自ら戻る。ロボット掃除機の登場により、家事が格段に楽になったと実感している人もいるでしょう。

ルンバのコア技術は軍事用を活用していると言われており、本体にはセンサーやカメラなどを備えています。ここ数年は、種類も拡大し、床拭きロボット「ブラーバ」や窓拭きロボット「ウインドウメイト」なども登場。各国の家庭用掃除機メーカーも続々とロボット掃除機を発売しています。

掃除以外での家事のロボット化はどうでしょう。料理ロボットは既に工場やレストランといった業務用向けモデルが発売されていますが、家庭用となるとまだまだ身近なものにはなっていません。韓国のサムスンは2019年に、さまざまな調理器具をアームに取り付けて料理する「Bot Chef」を発表していますが、現時点では、発売されていないようです。また、ドイツのMoley Roboticsもロボットキッチン「Moley」の動画を公開していますが、こちらも実用化には至っていません。価格が高価ということもありますが、家庭に入るサイズにまで小型化できないことも理由の1つかもしれません。

家庭向けの調理ロボットはまだまだ課題があるようですが、全自動調理という点からのロボット化は進んでいます。シャープの自動調理鍋「ヘルシオ ホットクック」は、食材と調味料を入れると、かきまぜも火加減も自動でできる「水なし自動調理」機能を装備。朝セットすれば、帰宅時にはご飯ができあがっている「予約調理」機能も備えます。

2つのアームで部屋を片付け、究極の家事ロボは開発段階

進む家事のロボット化において、実はSF映画のようなロボットも登場しています。それがMira Roboticsの「ugo(ユーゴー)」です。2本のアームを持ち、大きな2つの目を持つ外観はまさにロボットそのもの。利用者宅にロボットを設置し、専門のオペレーターが遠隔操作で家事を代行する仕組みです。遠隔で人が操作するため、洗濯、整理整頓をはじめ、細かな家事にも対応。現在開発段階で、サービス開始に向け準備を進めている段階です。

また、Preferred Networksも2018年に開発中の「全自動お片付けロボットシステム」の技術デモを公開しています。洋服、おもちゃ、文房具など、家庭にあるさまざまな物体を認識してつかみ、所定の場所に片付ける作業を実現しています。いずれも商品化が待ち望まれます。

一方、衣類折りたたみロボット「ランドロイド」の商品化が待たれていたセブン・ドリーマーズ・ラボラトリーズは、2019年に開発途中にて会社が倒産。実現には至りませんでした。家事のロボット化は、その開発には長い道のりと苦労があるのも事実です。

家事のロボット化が進み、掃除や片付けなどの時間が空いた時、人々はその時間をどんなことに費やすのでしょうか。これはある意味において「人類の寿命が延びることと同じ」とも言われており、ロボット化は社会の変革に大きな影響を与えるものと理解することができます。

私たちの生活、人生を大きく変える可能性のあるロボット化。世界を変えるキーワードとしても注目しておきましょう。

文・J PRIME編集部

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