アートスポット,六本木,再発見
(画像=Osugi/Shutterstock.com)

20年前まではナイトスポットとして有名だった六本木が現在、東京屈指のアートスポットへと変貌を遂げています。2003年の六本木ヒルズオープン時に森タワー最上階が森美術館として誕生したことを皮切りに、国立新美術館やサントリー美術館の開設が相次ぎました。

そして現在、美術館のほかにアートギャラリーも続々と集結してきています。「何か展覧会が見たい!」「アートを購入したい!」となれば、とりあえず六本木へ向かえば事足りるでしょう。そんなアートスポット・六本木の魅力をお届けします。

六本木ヒルズが2003年にオープン、「文化都市」誕生へ

六本木ヒルズが開業したのは2003年。オープン以来、オフィスや住宅、商業施設をはじめ、学びや遊びの場所も含めた多様な機能や用途が集まり共存する複合都市として発展しています。「文化都市(アーテリジェントシティ)」のコンセプトのもとに文化や情報の発信、コミュニティーの形成、イベントの開催を進めてきています。この中でやはり画期的だったのは、六本木ヒルズ森タワーの最上階53階に森美術館が誕生したことではないでしょうか。森美術館では現代アートをはじめとして、ファッションや建築、デザイン、写真、映像などさまざまなジャンルの展覧会が開催されています。

2007年には国立新美術館やサントリー美術館も開館

2007年には六本木におけるアートシーンがさらに活発になります。まず、1月に国立新美術館か開館しました。公式サイトによれば、コレクションを持たず、国内最大級の展示スペースを生かした展覧会の開催をはじめ、美術に関する情報や資料の収集と公開、提供などアートセンターとしての役割を果たす美術館であるとされています。こうした活動が実を結び、2018年には展覧会の来場者3,000万人を達成しました。

同年3月には、もう1つ六本木に美術館がオープンします。それがサントリー美術館です。サントリー美術館が最初にオープンしたのは1961年。東京・丸の内で開館し、1975年に赤坂見附に移転し、さらに2007年に六本木に移りました。「生活の中の美」を基本テーマとして企画展やコレクションを行い、収蔵品は絵画や陶磁、漆工といった日本の古美術から東西のガラスまで約3,000点に及びます。ここには国宝や重要文化財も含まれています。

同じく3月にはデザインを専門で扱う21_21 DESIGN SIGHTも誕生しました。デザイナーの三宅一生氏を創立者とした施設で、展覧会などさまざまなプログラムを実施し、デザインと社会のかかわりについて探求し問いかける活動を行っています。

こうして六本木エリアに、アートの中心地となるべき大型施設が次々と誕生し、継続的な活動の中で、集客にも成功していきました。ナイトスポットという六本木のイメージは大きく変貌を遂げていたのです。

美術館の近くには個性的なアートギャラリーが集結

多くの来館でにぎわう森美術館近くに立つビル「complex665」には、「シュウゴアーツ」「小山登美夫ギャラリー」「タカ・イシイギャラリー東京」と日本を代表するギャラリーが軒を連ねています。六本木交差点近くにある「ピラミデ」ビルには「ペロタン東京」や「ロンドンギャラリー」「ワコウ・ワークス・オブ・アート」など複数のギャラリーが入居しています。それぞれに特色あるアート作品の展示のほか、アーティストに直接会って話が聞けるギャラリートークを開催するなど、活発な活動が特徴です。

美術館では当然ながら作品を鑑賞することが中心になりますが、こうしたギャラリーに足を運べば、気に入った作品を実際に購入することができます。絵画でも写真でも古美術でも、アートを生活の中に取り入れることができるのです。

美術館で感性を磨き、目を肥やしてから、周辺にある個性豊かなギャラリーをのぞいて、心に響く作品や興味をひかれるアーティストを探してみる。アートスポット・六本木を、あらためて歩き体験し、発見してみてはいかがでしょうか。

文・J PRIME編集部

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