ガストロノミーツーリズム,魅力
(画像=Nishihama/Shutterstock.com)

「ガストロノミーツーリズム」は食を起点に観光客の誘致を目指す取り組みで、世界の食通を魅了しています。欧米ではすでに盛んに行われており、最近は日本でも「地方の食」を軸にして取り組む自治体や旅行会社などが出てきています。

ガストロノミーツーリズムとは?

ガストロノミー(gastronomy)は、「食道楽」「美食学」という意味です。ガストロノミーとツーリズム(観光)を組み合わせた「ガストロノミーツーリズム」は、食文化をベースに組み立てられた観光のことです。単に料理や食材の味を楽しむだけでなく、その地域の食文化や食の歴史、食と地域の関係などを広く学ぶことができます。

日本で楽しめるガストロノミーツーリズム3選

日本でも、ガストロノミーツーリズムに取り組む地域や旅行会社が増えています。「食べる」という行為だけではなく、食べることを「体験」として提供する観光商材であり、「モノ消費」から「コト消費」へのシフトが進む現代ならではのサービスと言えるでしょう。

日本で楽しめるガストロノミーツーリズムを3つ紹介します。

1 岐阜県の「飛騨高山地酒ツーリズム」

「飛騨地酒ツーリズム」は、岐阜県飛騨地域の有名なガストロノミーツーリズムです。2013年にスタートしたこの取り組みでは、飛騨地域の10以上の酒蔵や地元の行政が連携しています。地酒を楽しめるほか、お酒の歴史や飛騨地域の食文化を知ることができる観光ツアーとして、最近全国的に人気が高まっています。

飛騨の地酒をブランドとして認知させ、「日本酒の聖地、飛騨」のイメージを定着させることが狙いで、「地酒めぐりパンフレット」や記念スタンプを集めるための専門ブックも用意されています。地酒をきっかけにした地元の人々との交流も魅力で、お酒を嗜む人にとっては特に注目のガストロノミーツーリズムと言えるでしょう。

2 東京・伊豆諸島の「TOKYOガストロノミーツーリズム」

東京から近い場所で楽しめるガストロノミーツーリズムとして人気なのが、伊豆諸島を舞台にした「TOKYOガストロノミーツーリズム」です。東京の調布飛行場から飛行機で40分の「新島」、45分の「神津島」をメインに、地元の新鮮な魚介類や水産加工品、朝採れ野菜などを楽しむことができます。

さまざまなイベントも定期的に開催されており、公式サイトでも情報が紹介されています。伊豆諸島も「東京都」ですが、都会の喧噪から離れ、島の食と自然、文化を目一杯楽しんでみてはいかがでしょうか。

3 ONSEN・ガストロノミーツーリズム

日本が世界に誇る「温泉」。「ONSEN」という単語は海外でも定着しつつあるそうですが、これをガストロノミーツーリズムと組み合わせた取り組みが、「ONSEN・ガストロノミーツーリズム」です。2016年にONSEN・ガストロノミーツーリズム推進機構が設立され、温泉と食、ウォーキングを通じた自然体験を軸に、各地で取り組みが行われています。

温泉地として名高い別府や、長崎県の波佐見、奈良県の十津川村、鹿児島県の市比野温泉などでも展開されています。調べてみれば、あなたが住む街の近くでも「ONSEN・ガストロノミーツーリズム」が見つかるかもしれません。

旅行の魅力が詰め込まれたガストロノミーツーリズム

食と文化、歴史を一度に味わえるガストロノミーツーリズムは、旅行の魅力をぎゅっと詰め込んだ体験と言えるでしょう。家族旅行としても最適なので、その醍醐味を一度味わってみてはいかがでしょうか。

文・J PRIME編集部

>>会員登録して限定記事を読む

【関連記事】
和食の特徴と歴史を読み解く ユネスコ無形文化遺産の実力
飲食店サブスク(定額制)のコスパを検証。ラーメン店、居酒屋から高級フレンチまで
もはや文化財クラスの新橋料亭・京味。西健一郎の哲学とも言える料理道
数年待ちでも今予約したい、東京の寿司の名店4選
文豪の足跡を辿る!激渋名店喫茶5選
美しく美味しいイノベーティブ・フュージョンの名店4選