海中ホテル,海中レストラン
(画像=Nikolay 007/Shutterstock.com)

いまだに「未知の世界」ともいわれる海中ですが、これまでの海底資源の採掘や深海生物の調査などとは一味違った観光資源としての開発を進める動きが活発化してきました。海中ホテルや海中レストラン、世界最大級の海中テーマパークなどがここ数年、世界各地で誕生しています。

地球の表面の7割は海、光が届くのは水深200メートルまで

「水の惑星」ともいわれる地球は表面の7割が海となっています。海の中で最も深いのはマリアナ海溝とされ、深さは実に約1万1,000メートル。世界一高い山エベレストでさえも楽々と沈んでしまいます。海全体でみると平均の深さは約3,800メートルといわれ、日本一高い富士山でもその山頂が水面に出ることはありません。

そして、海全体の90%以上が「深海」です。深海とは一般に200メートルよりも深い部分を指し、その深海では太陽の光が届かなくなり植物プランクトンも光合成ができなくなってしまいます。水温も低く、高圧でもあります。水圧は10メートルもぐるごとに1気圧上がっていきます。海底資源の探査や深海に生息する生き物の調査では日本の潜水調査船「しんかい6500」なども活躍していますが、こうした潜水調査船を保有できる国は限られています。

そんなまだまだ謎に包まれた世界ですが、海中を観光資源として開拓する動きも出てきています

「海中バルーン」で海中旅行を満喫

オーシャンスパイラルの「SEA BALLOON(海中バルーン)」もその一つ。同社によれば、SEA BALLOONは「サポートベッセル(母船)」と「サブマーシブル(潜水装置)」の組み合わせでできており、サポートベッセルで世界の好きな海を訪問し、訪問した先でサブマーシブルを海中におろすことで海の中を自由に楽しめるようになるそうです。

水深100メートルまで潜れるサブマーシブルは推進器などによって球体の姿勢を制御するため、年齢や身体的な制限、装備などを気にすることなく、快適な海中旅行が楽しめるとうたっています。

モルディブの「海中レジデンス」ベッドルームはインド洋の水面下5メートル

海中を楽しむといえば、インド洋の島国モルディブに登場したホテル「コンラッド・モルディブ・ランガリ・アイランド」も外せないでしょう。2018年11月にオープンした「ザ・ムラカ」は世界初の海中レジデンスとして誕生しました。ザ・ムラカは2階建てながら、マスターベッドルームはインド洋の水面下5メートルに位置しています。

水上にある上層階はリビングとダイニングのエリアでベッドルームやバスルームがあり、屋外デッキにはインフィニティープールもあります。そして、下へと降りるとそこはもう海の中。マスターベッドルームはアクリル製のドームに覆われており、美しい海中の風景を楽しむことができるでしょう。専属の客室係とシェフのいるコテージで、インド洋を海上からも海中からも堪能するのはいかがでしょうか。

バーレーンの「海中テーマパーク」でダイビング

従来からあるマリンレジャーのひとつにダイビングがあります。中東のバーレーンでは2019年9月、世界最大級をうたった海中テーマパークがオープンしました。10万平方メートルを誇る広大なテーマパークには全長70メートルの退役した旅客機ボーイング747型機が海底に沈められています。当局によれば、海中に沈んだボーイング747は「サンゴ礁」の役目を果たし、魚などの繁殖や成長を促すといいます。この海中テーマパークにはボーイング747以外にもバーレーンの伝統的な真珠商人の屋敷のレプリカや人工のサンゴ礁なども用意されており、注目のダイビングスポットといえそうです。

ノルウェーの「海中レストラン」で海の変化を楽しむ

ノルウェーで2019年3月にオープンしたのが海中レストラン「アンダー」です。海に半分沈んだ形で作られた店内では、海面から5メートル下の世界を眺めながら食事が楽しめます。最大100人のゲストに対応でき、海中レストランとしては世界最大級をうたっています。海中に沈んだ外壁は時間とともに海洋環境になじむようにできており、ごつごつとした表面は人工のサンゴ礁として機能するほか、貝類が生息するのにも適しているそうです。壁に備え付けられた巨大なガラス窓からは季節や天候によって変化を見せる海の様子を楽しむことができるでしょう。

海水浴やマリンスポーツも楽しいですが、このような一味違った楽しみ方もいかがでしょうか。きっと海中の奥深さを体験できるはずです。

文・J PRIME編集部

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