文豪,ホテル,インスピレーション
(画像=Luriya Chinwan/Shutterstock.com)

ラッフルズシンガポールは、世界屈指の名門ホテルであり、数少ない現存する19世紀のホテルです。この度、1年8ヵ月にわたる全面改修を終え、美しく蘇りました。この全面改修により、ラッフルズの美学を継承しながら、最新テクノロジーの導入により時代に合わせた快適さを実現しました。また、ダイニングやレストランも大幅にグレードアップしました。

開業130周年で美しくよみがえったラッフルズ

1887年に開業したラッフルズシンガポールは、世界でも希少な現存する19世紀開業のホテルの一つです。開業130周年となった2017年から2年半、3段階に及ぶ改修工事が行われ、真っ白な大理石や緑豊かな熱帯の木々に囲まれた往年の姿がよみがえりました。美しい中庭や新たにオープンしたレストランやブティックも楽しむことができます。

建物は天井が高く、ベランダの広いネオ・ルネサンス様式です。前回1989年の大規模改修では木の階段やポルチコが復元され、装飾の漆喰仕上げも修復作業が行われましたが、それから30年後の今回の改修ではさらに現代的な設備も充実して再オープンとなりました。

全室スイートで新たなタイプも加わる

ラッフルズは全室がスイート。今回の改装で客室数は103から115に増えました。スイートはスタジオ、ステートルーム、コートヤード、パームコート、パーソナリティ、レジデンス、プロムナード、グランドホテル、プレジデンシャルの9つのカテゴリーに分けられ、それぞれが眺めや造りに特徴を持っています。

その中でも、今回新たに仲間入りしたレジデンス、プロムナード、スタジオの3つを見てみましょう。

レジデンススイートは全5室、広さ150平方メートルと広々としたスペースを確保し2~6人が宿泊可能です。ラッフルズアーケードに位置し、プライベートアクセスを利用できます。ホテル周辺が「映画の地」として有名だったことから、それぞれの部屋には1900年代前半に人気のあった地元の映画館にちなんだ名前が付けられています。

プロムナードスイートは全2室。ビーチロードを眺める本館の角に位置し、3人が収容可能な85平方メートルの広さです。室名には第2次世界大戦時に東南アジア連合軍最高司令官だったルイス・マウントバッテン伯爵の妻や近代シンガポール建国の父、スタンフォード・ラッフルズ卿の妻の名前が冠されています。全面大理石張りのバスルームから高速ワイヤレスのインターネット環境まで、滞在客のニーズを満たす設備が整っています。

天井高が4メートルあるスタジオスイートは、グランドロビーの上階に設えてあります。頭上が開放的なこの空間は広さ46平方メートルあり全6室。パームガーデンを眺めることができます。

新設のスイートを含む各部屋にはバトラーが付き、宿泊者の要望に応えます。コーヒーや紅茶などの飲み物の用意、フルーツのカット、荷物の梱包など、到着時から出発時までのさまざまなリクエストに応じるサービスは高級ホテルの醍醐味といえるでしょう。

シンガポールスリングが生まれたロングバー

ピンク色の有名なカクテル、シンガポールスリングはラッフルズのバー「ロングバー」から生まれました。同ホテルによれば、1915年にラッフルズのバーテンダー嚴崇文がジンベースのカクテルを考案。パイナップルジュースやライムジュース、キュラソーなどを使っています。

当時、英国の植民地だったシンガポールでラッフルズは社交場となっていました。男性はアルコールを楽しむ中、女性がお酒を飲むことはエチケット違反としてジュースや紅茶を飲んでいたのに目を付け、一見ジュースのようなカクテルが作られたのです。

1920年代のマレー人の暮らしに着想を得たデザインのバーは、リラックスした雰囲気でお酒を楽しむのに適しています。なお、このバーでは皆、ピーナッツの殻を落として食べます。「シンガポールで唯一ポイ捨てが推奨される場所」とうたわれていて、昔から続くそんな「伝統」も楽しめるでしょう。

他にも、フランス料理三大料理人アンドレ・ピックの孫で、祖父、父と3代3つ星を獲得してきたアンヌ・ソフィー・ピックがアジアに初出店する「ラ・ダム・ドゥ・ピック」、世界的料理人アラン・デュカスが手掛ける地中海料理レストラン&バー「BBR」、中国料理の著名料理人ジェレーム・レオンが故郷のシンガポールで開く「藝 yì by ジェレーム・レオン」など、肥えた舌を持つ富裕層でも満足させるレストランがあなたを迎えます。

著名人が宿泊、同じ時間を過ごす

このホテルには、サマセット・モームやチャーリー・チャップリン、エリザベス・テイラー、アンドレ・マルローなど世界の著名人が宿泊。パーソナリティスイートの各部屋には、そうした著名人の名前が付いています。

歴史あるラッフルズで、そうした著名人が過ごしたのと同じ優雅な時間を過ごしてみるのはいかがでしょうか。

文・J PRIME編集部

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