ミュージアムホテル,ひな祭り
(画像=ziggy_mars/Shutterstock.com)

目黒にある通称「目黒雅叙園(正式名はホテル雅叙園東京)」。東京都の指定有形文化財で、ホテル雅叙園東京内で現存する唯一の木造建築です。昭和10年に建設された7つの部屋を99段の長い階段で結んでいます。階段には厚さ5㎝ものケヤキの板を使用。各部屋の天井や欄間には、著名な画家達が創り上げた美の世界が描かれ、建設当時は昭和の竜宮城と呼ばれていたそうです。その百段階では、多くのいけばな流派が一堂に会す「いけばな×百段階段」など、日本文化を扱う企画展がたびたび開催されています。今年で11回目を迎える「百段雛まつり」に出かけてみませんか。

鳥取・島根・山口のお雛様が集結

このイベントでは、毎年3つの異なる県を舞台にさまざまなお雛様が披露されます。今年は「百段雛まつり2020 出雲・因幡・萩ひな紀行」で、鳥取・島根・山口の、歴史や神話の舞台となった地や、昔城下町として栄えた風光明媚な山陰の町々から、初お目見えのお雛様が集結します。

見どころは、鳥取県の米子市にある2メートルにもおよぶ大型御殿飾りや旧家伝来の雛人形、同じく鳥取県の北栄町の手のひらに乗るほど小さな土人形・れんべい人形。百段階段の煌びやかな装飾とお雛様との共演により、まるで雛御殿の中にいるかのような雰囲気が楽しめます。

また、鳥取県の南東部に位置し、山々に囲まれた智頭(ちづ)という町はかつて、参勤交代で江戸へ向かう鳥取藩の宿泊や休憩の場として栄えていました。この因幡街道に面して建つ石谷家住宅は、敷地面積4000坪と広大。40以上の部屋によって構成され、近代和風建築の集大成として重要文化財に指定されています。この大邸宅の中では、早春になると伝来の雛人形が飾られています。明治時代の雛人形や、華やかな段飾り、石谷家で雛まつり際に使用された雛椀ほか、この石谷家のお雛様を鑑賞することができます。外部での公開は本展が初となります。

500体以上! 圧巻の座敷雛展示

さらに、筑豊の炭鉱王として名を馳せ、連続ドラマ小説『花子とアン』の登場人物としても話題となった伊藤伝右衛門。2300坪の総面積を誇り、伊藤氏の栄華を今に伝える「旧伊藤伝右衛門邸」は、毎年福岡の飯塚町で開催される「いいづか雛のまつり」のメイン会場のひとつとなっており、座敷いっぱいにお雛様が集まった「座敷雛」が飾られます。百段雛まつりでも過去2回展示され、いずれも人気を集めたこの座敷雛が、「百段雛まつりメモリアル」として今回も特別展示されます。500体以上のお雛様で情景を表現する座敷雛展示は、まさに圧巻です。

これらに加え、現代のインテリアにマッチする桃の節句のテーブルコーディネートを提案する「雛のしつらい」を同時開催。国内外で活躍するインテリアコーディネーターの石橋とみ子さんが、桃の節句のテーブルコーディネートや、自宅のリビング、玄関などにも向く雛飾りを紹介。一部はショップで販売されるため、買って帰って自宅で飾ることもできます。また、初の試みとして「ひな茶房」をオープン。雛祭り仕様のインテリアに囲まれながらお茶とお菓子が味わえます(2020年1月24日~2月14日のみ開催)。

今年から写真撮影も自由に

これまでは展示品保護のため写真撮影が制限されていましたが、今回初めて、すべての部屋が撮影可能となりました。また、より雛の世界観に入り込める「打掛」も用意されており、これを羽織って撮影することができるフォトスポットなど、今はやりの体験型のコンテンツも充実しています。

「百段雛まつり」は、過去10回の開催で延べ60万人を超える来場者数を記録する大人気イベント。絢爛豪華な空間に囲まれいっそう輝くお雛様を、心ゆくまで堪能しましょう。

文・J PRIME編集部

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