高級ホテル
(画像=stock_SK/Shutterstock.com)

いま会員制のリゾート&ホテルが続々と誕生しています。海外からの訪日観光客が増加したため、日本の富裕層が高級ホテルを予約しようとしても満室のケースが増えており、こうした富裕層のニーズの受け皿となっているからです。

■外国人観光客の増加で富裕層の泊まる場所がない……

日本生産性本部が発表した「レジャー白書2019」によりますと、会員制リゾートクラブの2018年の市場規模は好調に伸びており、特に市場を牽引したのが大手企業の動向であると説明されています。確かに新たな施設が続々開業されているほか、最近では異業種からの参入も話題になりました。

日本では富裕層の数も訪日観光客の数も増加傾向にあります。野村総合研究所の調べでは、1億円以上の純金融資産の保有者は約127万世帯(2017年)で、前回調査(2015年)から約5万世帯も増えました。そして2019年の訪日観光客も前年比2.2%増の3,188万人まで増えています。

そんな中、高級ホテルの客室稼働率が高まり、日本人富裕層が高級ホテルを予約しにくくなりました。そこで新たな滞在先として会員制のリゾート&ホテルに目が向くようになったのです。

■会員制リゾート&ホテルの利用の仕組み

会員制リゾート&ホテルは、運営企業から会員権を購入することによって利用することが可能になります。同じ運営会社の各リゾートホテルが1つの会員権で宿泊可能になり、季節に合わせて訪問先を柔軟に変えることができるのも魅力と言えます。

会員制リゾート&ホテルを利用するためには、入会金を最初に払い、その後は年会費を支払い続ける必要があります。実際に宿泊する際には宿泊料もかかりますが、同グレードのホテルと比べればリーズナブルな料金で利用できるのが一般的です。

■2019年に新たに誕生した会員制リゾート&ホテル

では最近になって新たに誕生した会員制リゾート&ホテルにはどのような施設があるのでしょうか。具体的に紹介していきましょう。

・リゾートトラスト:2020年には横浜みなとみらいでも開業

「リゾートトラスト」は会員制リゾートで業界最大手の企業で、2019年3月には愛知県蒲郡市で会員制リゾートホテル「ラグーナベイコート倶楽部 ホテル&スパリゾート」を開業しています。同社が展開する会員制リゾート&ホテルとしては最高級クラスとして話題になりました。2020年には横浜のみなとみらいで新規に開業することも明らかになっています。

・東急:「東急バケーションズ」ブランドで大阪・御堂筋にて新施設

東急の会員制ホテル「東急バケーションズ」の新施設が2019年11月に大阪・御堂筋で新たに開業しています。東急バケーションズは全国で16カ所展開されており、11月の新規開業施設は「都市型シェアリングリゾート施設」という位置付けで営業がスタートしました。

・プリンスホテル:新たに参入、ヴィラタイプの会員制リゾートも

高級ホテルとして知られる西武グループのプリンスホテルが「プリンス バケーションクラブ」として新たに会員制リゾート業界に参入したことも、2019年は大きな話題となりました。2019年7月に既存の「軽井沢 浅間プリンスホテル」内にヴィラタイプとホテルタイプの2つの会員制リゾートを開業した形です。

■市場拡大は今後も続く見込み

訪日観光客は今後も右肩上がりの増加が続くと見られます。好調の利用者数増を背景に2020年以降の新たなリゾート施設の開業計画も続々と発表されており、会員制リゾート&ホテルの市場は拡大が続くと考えられます。最近では保養所に代わる施設として法人が利用するケースも増えていることにも注目です。

文・J PRIME編集部

>>会員登録して限定記事を読む

【関連記事】
2019~2020年開業の注目ラグジュアリーホテル5選
富裕層必見!会員制リゾート&ホテルが続々登場している理由
他の富裕層の家に泊まってみない?ラグジュアリー民泊「OneFineStay」でバカンス
こんなサービスあったの!?ホテルマンが教えるワンランク上のホテルの楽しみ方【後編】
日本にも2022年にブルガリホテルが誕生!世界で大人気のブルガリホテルの秘密
京都のアートホテル京町家「凛葩 RINPA」でラグジュアリーなアート鑑賞を