JAPAN BLUE,藍
(画像=PIXTA)

「藍」は人類で最も古い染料といわれています。藍染は、飛鳥時代に中国から日本に伝わりました。その藍色は江戸時代から多くの人から親しまれ、現在海外からは「JAPAN BLUE」との称号を持つほどです。そんな誇り高い日本の藍染の知られざる魅力と効能そして近年研究が進む藍の健康成分を生かす食用藍を紹介します。  

なんと藍色の色味は48種類、あの侍カラーも縁起担ぎから

「藍色」といっても薄色から濃色まで幅広く「藍四十八色」と呼ばれるほどたくさんの色味が存在します。この色の違いは藍の品種の違いによるものではありません。色を重ねることで深い藍色を出しているのです。甕覗き(かめのぞき)、水浅葱(みずあさぎ)、錆鉄御納戸(さびてつおなんど)、紺青(こんじょう)、紺鼠(こんねず)……これらは藍色48種に含まれています。

自然にちなんだ色名を付ける感性の豊かさと日本人が藍の色の微妙な差にこだわりを持っていたことが分かるのではないでしょうか。48色の中で最も濃い藍色は留紺(とめこん)です。それより少し薄い藍色で搗色(かちいろ)と呼ばれる色があります。搗色は「勝ち色=勝つ色」とも呼ばれ縁起が良い色として侍が好んで身に着けていた色です。

縁起かつぎで侍が来ていた「藍」。サムライブルーのルーツはここにあります。

藍の持つ、驚くべき薬効用途

藍染の魅力は、見た目の美しさや肌ざわりの良さだけではありません。藍は、もともとは染料よりもふぐ中毒の解毒や解熱剤など多くの効能を持つ薬草として人々の暮らしを支えてきました。藍染された生地や衣類は、虫をはじめ蛇も近寄らないほどの防虫効果や遠赤効果もあることが証明されています。また江戸時代の火消しは藍染の服を着て現場に向かい高温から身を守っていました。

侍は、戦でケガを負った際に藍の布で覆うことで藍の抗菌作用により悪化することがなかったそうです。また長い間風呂に入れない状況下では、消臭効果のある藍染の下着が役に立ちました。