スキーシーズン
(画像=gorillaimages/Shutterstock.com)

1987年~1990年のバブル期にはスキー人口はうなぎのぼりでした。多くの人が白銀のゲレンデに押し寄せ、リフト待ちが何時間となることも珍しくなかったというのですから驚きです。1998年にはスノーボードを合わせたスキー人口は1,800万人を突破しますが、残念ながら2016年には580万人まで落ち込み、久しく閑古鳥が鳴いている印象です。ところが近年、スキー人気に回復の兆しが見え始めています。

スキーシーズン以外の集客も狙う

2017年、兵庫県に「峰山高原リゾートホワイトピーク」がオープンしました。新しいスキー場が国内にできるのは実に14年ぶりのこと。姫路から約1時間、神戸・大阪からも約2時間とアクセスは抜群です。ゲレンデの平均角度は平均で10度ほどと緩やかなため、初心者やスキー再デビューの人、子どもなどでも安心でしょう。

西日本では最大級となるキッズパークも有しており、ファミリーレジャーには最適です。オープン初年の来場者数は計5万6,784人で、損益分岐点とされた3万5,000人を大きく上回り、目標としていた5万人も超えました。また2006年に閉鎖し11年間閉鎖のままだった新潟県妙高高原にある「ロッテアライリゾート」もロッテグループが買い取り、2017年に復活を遂げました。

豪雪地帯ならではの雪質の良さはスキーやスノーボードに最適ですが、さらなる狙いは通年観光です。全長1.5キロメートル、最高高低差239メートルとアジア最大級のジップツアー(ジップライン)や、人気のボルダリング施設を設置。さらに約1,300冊にも及ぶ「ライブラリーカフェ」や、プール・フィットネスなどもあります。

「大人向けのスキーツアー」に注目!

バブル景気を経験したことがある世代に行ったアンケートによれば、約78%もの人が「スキーもしくはスノーボードの経験がある」と回答していますが、その約46%は「ここ5年以内はスキー・スノーボードに行っていない」と答えています。ただ「機会があれば行きたい」と考えている人は約61%と多く、今でも潜在的なニーズはあるといえるでしょう。

スキーブーム当時の世代が若いころに経験したスキーといえば、夜中に出発し、座席の狭いバスに揺られながら早朝に到着するといったもの。到着後はスキー場のオープンまでバスで待機し、寝不足の状態で滑ることも珍しくありませんでした。若いころならば安さ優先で我慢できたかもしれませんが、ある程度年を重ねてくるとなかなかの苦行となりかねません。

そこで四季倶楽部旅が提唱するのが「大人のスキーツアー」です。出発は前夜の19時で、通常の観光バスよりも座席の間隔が広く学生の団体などがいないため、静かに過ごせます。また到着後は部屋に移動し、オープンまで休めるため、万全の状態でスキーに臨むことができるでしょう。さらに添乗員が終日同行し、道具のレンタルや昼食場所などもアテンドしてくれます。

一人での参加も問題ありません。これなら久々のスキーも心おきなく楽しめそうです。

“Japow”でインバウンドを取り込む

インバウンドもスキー復活の大きな鍵を握っています。キーワードは「JAPAN」と「POWDER SNOW」を合わせた造語のJapow(ジャパウ)です。海外のスキー専門誌などで日本の優れた雪質を表す言葉として紹介されています。日本ではさほど珍しくないさらさらのパウダースノーですが、実は海外にはほとんどありません。

そのため多くの海外のスキーヤーやスノーボーダーをとりこにしているのが特徴です。SNSでハッシュタグ「#Japow」で検索すると外国人が投稿した日本のスキー場の写真や盛大に雪煙を上げて滑走する動画などを多数見ることができます。ただインバウンドが増えたとはいえ外国人の割合は来場者のわずか数%程度です。

東京オリンピック・パラリンピックが終わり、また国際情勢に変化があれば大きな影響が出る可能性もあります。インバウンドはあくまで起爆剤の一つです。国内でかつてのスキー愛好家たちの需要を掘り起こすと同時に、さらに先を見据えて若い人たちにどう魅力を訴えていくかが重要となるでしょう。

文・J PRIME編集部

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