ブランド,モノグラム
(画像=andersphoto/Shutterstock.com)

ブランドの象徴として有名な「モノグラム」。Cを2つ重ねたシャネルのモノグラムや、Gマークのグッチなどが有名ですが、なかでも最も有名なのは、LとVを重ねた、ルイ・ヴィトンのモノグラムでしょう。実は、このモノグラムの起源は日本にあるといわれています。そこで今回はモノグラムの魅力について迫ります。

モノグラムの起源は日本にあり

モノグラムといわれて思い浮かべるのは、やはりルイ・ヴィトンのモノグラムではないでしょうか。LとVを重ねたモノグラム柄のバッグや財布を持ったことがある人も多いでしょう。しかし、モノグラムの起源が日本にあることを知っている人は、意外と少ないかもしれません。ルイ・ヴィトンの創業者であるルイ・ヴィトンは、もともとは旅行用のトランク職人でした。

彼と息子のジョルジュが作る旅行鞄は、高い品質で非常に人気を博しますが、一方で悩まされたのが模造品でした。そこで模造品対策として1896年に生まれたのがモノグラムの柄なのです。当時パリではジャポニズムと呼ばれる日本ブームが起きていました。ルイ・ヴィトンのモノグラム柄もこの影響を受けており日本の家紋からモノグラムの柄のインスピレーションを受けているといわれているのです。

またルイ・ヴィトンが日本に影響を受けているのは、モノグラムだけではありません。モノグラムより前の1888年に販売されたダミエ柄は、日本の市松模様に影響を受けているといわれています。そのためルイ・ヴィトン初期のデザインは、日本のDNAが息づいているといっても過言ではありません。

モノグラムだけじゃない!ルイ・ヴィトンが見せるこだわり

そんなモノグラムは、当時模造品防止に大きな効力を発揮しました。しかしルイ・ヴィトンの模造品対策は、「ただモノグラムを作った」というわけではないのです。モノグラム柄の財布やバッグは、緻密に計算されて作られています。その証拠に正面から見ると上下左右でモノグラムが対象に見えるようにプリントされているのです。

さらにプリントが途中ではみ出したりせず、美しく見えるように設計されています。このように美しさと模造品対策を両立させるルイ・ヴィトンのこだわりは、まさにラグジュアリーブランドといえるゆえんでしょう。

進化し続けるモノグラム

現代におけるモノグラムは模造品対策の枠を超えてブランドのアイコンとなっています。ブランドが成熟するにつれてモノグラムもさまざまなバリエーションを発売。有名なのは、「モノグラム・ヴェルニ」です。1998年に登場したこの新しいモノグラムは、ルイ・ヴィトン初のファッションショーのために当時のクリエイティブ・ディレクターだったマーク・ジェイコブスが考案したものでした。

エナメルコーティングのレザーにモノグラムを型押ししたデザインは、ルイ・ヴィトンのクラシックなイメージをいい意味でも覆すものとなったのです。その後も以下のようなモノグラムから派生したデザインが生まれており、いずれも人気の高いアイテムとなっています。

・モノグラムをパンチングで加工した「マヒナ・レザー」
・マットな黒レザーにモノグラムを施した「モノグラム・マカサー」
・高品質なソフトカーフにエンボス加工でモノグラムを施した、「モノグラム・アンプラント」

新しいモノグラムを楽しみにしているファンも多くルイ・ヴィトンのモノグラムは、伝統がありながら進化し続けているのです。

モノグラムは日本人の心に訴えかける

進化しつつも伝統的なロゴは変わらないのがモノグラムです。その起源は日本の家紋にあるといわれています。モノグラムは、特に日本人に人気が高い傾向です。もしかするとモノグラムの柄にどこか日本人の心に訴えかけるなつかしさがあるのかもしれません。

文・J PRIME編集部

>>会員登録して限定記事を読む

【関連記事】
JALが制服を刷新 時代に合わせた「初の女性用パンツスタイル」に込める思い
正礼装を知っているか?男を上げるタキシードという魅惑
経営者を格上げするパーソナルスタイリストという選択
マッキンゼー出身者が作るラグジュアリーブランド・気仙沼ニッティングを知っていますか?
ファッション業界を賑わすブルベ・イエベ 肌色診断から考える明日のコーディネート
エルメス、ルイ・ヴィトン、ディオール……ラグジュアリーで意外なアイテム3選