米国株動向
(画像=MOZCO Mateusz Szymanski/Shutterstock.com)

モトリーフール米国本社、2019年11月21日投稿記事より

ライドシェアリング(配車サービス)のリフト(NASDAQ:LYFT)とウーバー(NYSE:UBER)に対して強気の投資家はすっかり姿を消しました。

リフトとウーバーは、今年初めにそれぞれ72ドルと45ドルでIPO(新規株式公開)されて以来、低迷が続いています。

一方、弱気派も減っています。11月上旬時点のリフトの空売り株数は1580万株で、IPO以降最も少ない水準です。

両社のIPOは市場の期待を裏切りましたが、今後1年で株価回復の可能性があり、その3つの理由を説明します。

1.強い増収傾向が続く

リフトとウーバーが今月初めに発表した四半期決算によれば、事業は活況を呈しています。

ウーバーの第3四半期(7~9月)の売上高は前年同期比30%増の38億ドル(約4100億円)となり、前四半期の14%増の2倍以上になりました。

一方、リフトの成長は鈍化していますが、それでも第3四半期の売上高は63%増と引き続き好調です。

リフトの成長は、アクティブ運転手の28%増とアクティブユーザー1人あたりの売上高の27%増によるものです。

リフトは北米でのライドシェアリングサービス中心に事業展開を進めています。

ウーバーは、国際的に大きな存在感を持つはるかに大きなプレーヤーです。

同社はまた、ライドシェアリングサービスよりも急成長している出前サービス(ウーバー・イーツ)と貨物配達を行っています。

2.財務面が改善

ウーバーとリフトの最大の懸念点は、両社とも初期投資のため経費や人件費がかさんでおり、いわば現金垂れ流しの状況が続いていることです。

両社の直近四半期決算では営業赤字と純損失が拡大しました。赤字はすぐには消えませんが、幾分よい兆候があります。

リフトは今月初め、調整後EBITDA(支払い利息・税金・償却控除前利益)を2021年第4四半期までに黒字転換できるとの予想を発表しました。これはアナリスト予想を大きく上回ります。

一方、ウーバーの調整後EBITDAも全社では赤字ですが、ライドシェアリング事業に限った場合、研究開発費と一般管理費をカバーできる水準まで達しています。

3.今後の見通し

ウーバーとリフトのIPOは不調に終わり、両社の株価は現在、IPO価格をそれぞれ38%、39%下回っています。

つまり、ウーバーがIPO価格に戻るためには、来年に約61%(そしてリフトの場合は約64%)上昇しなければなりません。

弱気派は、ウーバーとリフトは回復しないと主張します。しかし、今から1年後を考えてみましょう。

ウーバーとリフトが事業の改善を続けながら、売上高の健全な成長を続けている場合はどうでしょうか?

ウーバー・イーツが好調でウーバーの調整後EBITDAがプラスに転じた場合はどうでしょうか?

リフトの事業が堅調で調整後EBITDAベースで黒字転換するまであと1年ほどになっている場合は?

以上のように進展していた場合、両社の株価は今後かなり上昇する可能性があり、場合によってはIPO価格近辺に戻るとの見方があります。

文・The Motley Fool Japan編集部/The Motley Fool Japan

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