お歳暮,マナー
(画像=PIXTA)

お歳暮は1年の暮れに感謝の気持ちを込めて贈るものです。日ごろからお世話になっている人や親しい人へと贈るお歳暮は、円滑なコミュニケーションを重んじる日本のビジネスシーンでは特に大切にされているしきたりになっています。ただお歳暮のマナーについて詳しく知らないという人も多いのではないでしょうか。今回はそんな大人としてぜひ心得ておきたいお歳暮についてのマナーを紹介します。

お歳暮の基本的な知識

お歳暮とは、その文字からもわかるように1年の終わりを意味しています。しかしそもそも一体いつごろまでに贈るものなのかよくわからないという人もいるのではないでしょうか。ここではお歳暮に関する基本的な知識を確認していきます。

お歳暮を贈る時期

お歳暮を贈る一般的な時期は、12月13日のすす払いから12月20日ごろまでとされています。クリスマスを過ぎてしまうと次はお正月シーズンに入ってしまうため、25日前には相手に届いているのが望ましいでしょう。

お歳暮を贈る相手は?

そもそもお世話になった人への感謝のあいさつとして贈るのがお歳暮です。そのため贈る相手は勤務先の上司や取引先はもちろん、恩師や両親、義両親などが一般的とされています。しかし近年ではコンプライアンスの関係上、上司や取引先に贈ることを禁止しているおり受け取ることも控えている企業も少なくありません。そのため事前に社内規則や相手先の事情をよく確認してから贈ることをおすすめします。

お歳暮の相場

一般的に金額の目安としては3,000~5,000円程度とされていますが、特にお世話になった人にはそれ以上の金額のものを贈ることもあります。これに関しては個人の感覚によって異なりますが、あまり高価すぎるものを贈ってもかえって相手に気を使わせてしまう場合もあるため注意が必要です。お互いが負担にならない程度のものがいいでしょう。

お歳暮選びのコツ

お歳暮とは感謝の気持ちを表すギフトですから、選ぶときは贈る相手の好みや家族構成、ライフスタイルをよく考慮して選ぶのが賢明です。昔はお正月用品として使える食材が定番でしたが、今ではだいぶ多様化しています。例えばハムやお酒類、商品券などや贈られた側が自分で好みのものを選べるカタログギフトも人気です。相手が喜びそうなものを事前に調べてから売り場に向かうとスムーズに選べます。

意外と知らないNGアイテム

基本的に相手の嫌いなものを贈るのはNGです。しかしなかにはいくら相手が喜びそうなものだったとしてもマナーとしては失礼にあたるものもあります。いくつかある中から代表的なものを4つ紹介しましょう。

ハンカチ

実用的かつギフトとして贈りやすいハンカチですが、ハンカチ「手巾(てきれ)」という言葉が「手切れ(絶交)」という意味に通じてしまうため、お歳暮としては向きません。

スリッパやマット

こちらも同じく実用的でギフト向きのスリッパやマット。ただしこれは履物であるために「踏みつける」ということを連想させてしまうため、靴とともにお歳暮では控えられています。

下着や靴下類

普段身につけるものとして下着や靴下類を贈ることは、相手に「みすぼらしい格好をしている」というように受け取られてしまう可能性があるため、避けたほうがよいでしょう。

時計や筆記用具

ギフトとしては素敵な時計や筆記用具も、これらの品物には「勤勉奨励」という意味合いが含まれているため、目上の人や取引先の人に対して贈るのはNGです。

お歳暮の送り状やのしのマナー

お歳暮では内祝いやお祝いなどの一般的な贈りものと同じようにのし紙を掛けた状態で贈ります。このときののし紙は「紅白の蝶結び」です。これは末永くお付き合いをしていきたい人に贈るお歳暮で、また来年も贈ることができるようにと願いを込めて蝶結びの水引を用います。書き方としては、水引の上部中央に「お歳暮」または「御歳暮」と書き下部に姓だけ記入するのが一般的です。

ただし目上の人に贈る場合はフルネームを記載します。正式には毛筆で書くのがよしとされていますが、筆ペンやフェルトペンを用いて丁寧に書きましょう。

贈るときのマナー

できれば感謝の気持ちを伝えるなら手渡しが一番いいですが、遠方の人へなど距離の問題から送付せざるを得ない場合もあります。そんなときは品物だけを送るのではなく感謝の気持ちを記したあいさつ状を添えましょう。

普段お世話になっている人にあなたの感謝の気持ちを伝えるのがお歳暮です。ビジネスシーンだけでなく親戚や親しい人たちと末長くいい関係を築いていくためにもマナーはしっかり押さえて1年を締めくくってくださいね。

文・J PRIME編集部

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