ファッション,ラグジュアリーブランド,サスティナ宣言
(画像=Arman Novic/Shutterstock.com)

今、ファッション業界に広がっているのが、「サステナブル」というテーマです。サステナブルとは、日本語で「維持できる、持続可能な」という意味になります。ファッションはその華やかさが注目されることが多いですが、洋服廃棄の問題など、環境面で大きな問題をかかえているのも事実です。今、ファッションブランドは環境に対してどのような取り組みをしているのでしょうか。

ファッションブランドが続々とサステナブルに傾倒

今、ファッション業界に大きな変化が起こっています。多くのファッションブランドが「サステナブル」をテーマに掲げ、新しい取り組みを行い始めたのです。

サステナブルはファッション業界のみならず、ビジネス、政治、経済などあらゆる分野で注目されているテーマです。その背景にあるのは、国連で「SDGs(持続可能な開発目標)」が宣言されたことです。今や、生産し消費するだけではなく、環境に配慮するということは人類の共通課題となっており、ファッション業界においても、その動きが顕著に表れだしています。

ファッション業界が抱える環境問題とは?

もともと、ファッション業界は、あまり環境に対して優しい業界とは言えず、実際に世界2位の汚染産業とみなされているのです。

もともと、ファッション業界はポリエステルやナイロンなど、素材として石油製品を多く使います。当然石油製品なので、海洋などに廃棄されてもそのまま自然に還ることはありません。洗濯や洋服の製造工程で出てくる化学繊維の糸くずなどが海に流されることで、それが海洋プラスチックごみになるという問題があるのです。

また、服を作るのに大量の真水を消費したり、さらには、繊維製品の主原料である綿花を栽培する際に大量の農薬を使用したりと、1枚の服を作る過程にもさまざまな環境問題が潜んでいるのです。

これに輪をかけるのが、大量生産・大量廃棄というファッション産業の在り方です。ファッション業界では、多くのブランドが大量に商品を作り、そして、買われることのないまま大量に廃棄されるという問題を抱えています。特にファストファッション登場後、トレンドの入れ替わりが激しくなり、この傾向に拍車がかかっている状況です。

あのハイブランドも続々とサステナブルな取り組みを実施

こういったファッション業界が抱える環境問題に対し、今や、多くのブランドが危機意識を持ち、サステナブルな取り組みを進めています。特に、ハイブランドにおいて顕著にその傾向が出ています。ラグジュアリーブランドの取り組みを紹介しましょう。

いち早く毛皮を捨てた「ステラ・マッカートニー」

サステナブルな取り組みをいち早くはじめたのが、ステラ・マッカートニーです。2001年の創設以来、動物に配慮し、毛皮を決して使わないことを宣言しています。さらに、自然への配慮として、新しいカシミヤを作らず、カシミヤを再利用することで環境への負荷を減らしたり、2020年までにすべてのナイロン製品を再利用ナイロンで賄うことを目指しています。

環境だけでなく、さまざまな多様性にも配慮する「グッチ」

グッチは、2018年6月に「GUCCI EQUILIBRIUM」という特設サイトを立ち上げ、そこでさまざまな活動を報告しています。グッチを次の100年に向かって前進させる革新的で持続的な計画として、サステナブルな素材を用いた商品を製造・販売することに加え、ジェンダーの平等や途上国の生活向上など、色々な視点から持続可能な開発をサポートしています。

100%再生ナイロンを目指す「プラダ」

ナイロンでできたバッグやリュックサックが有名なプラダですが、プラダは、Re-NYRONプロジェクトとして、2021年までに新しいナイロンを使わないという取り組みを進めています。実際、2019年から再生ナイロンを使ったリュックサックなどが、店頭に並べられています。

ファッションはサステナブルが大きなトレンドになる?

ここに挙げたのは一例で、他にも大きなブランドが、環境やサステナビリティに配慮したプロジェクト、モノづくりを進めています。もはやこれは一過性のものではなく、業界全体で大きなテーマになりつつあります。今後、洋服を選ぶ際は、それがサステナブルかどうかというのを気にするのが当たり前の時代になるかもしれません。

文・J PRIME編集部

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