王室御用達,ロイヤルワラント
(画像=maziarz/Shutterstock.com)

「宮内庁御用達」という言葉を、多くの人が聞いたことがあるのではないでしょうか。1891年に始まった制度で、当時の宮内省が事業者を選定・審査し、皇室への納入を許可したことによるものです。許可を受けた事業者には「宮内省御用達」の商標と皇居への通行証が与えられていましたが、この制度は1954年に廃止されています。そのため、現在では法律上の名称はなくなりましたが、慣習として継続しており、現在も200近い企業が厳しいチェックを経て、皇族の方々に商品を届けています。

厳格なルールで品質と格調を守る

一方、「ロイヤルワラント」という言葉を聞いたことがある人は、それほど多くないかもしれません。英国王室御用達の認定証のことで、現在は英国女王、エディンバラ大公、ウェールズ公のみ令状を発行できます。王室に商品やサービスを納めた企業やお店が申請でき、認定されると、紋章を掲げることができます。

意味合いとしては、日本でいうところの「宮内庁御用達」と似ていますが、現存している制度なだけに、英国でロイヤルワラントを得るためには、非常に厳格な基準を満たす必要があります。王室は5年ごとに再審査を実施し、品質やサービスが基準に満たない場合は令状を取り消すことも。つまり、期間中でも認可を取り下げる事ができるため、常に最高のものが要求されるというわけです。

また、授与された人が亡くなる、倒産、撤退などの際も、令状は自動的に取り消され、再申請が必要となります。このような厳密なルールによって、ロイヤルワラントは品質と格調を保っているのです。クリスマスをはじめ、これからのシーズンはギフトの機会が増えます。今年はこのロイヤルワラントの中から選んでみてはいかがでしょうか。

ギフトにおすすめなのは小物類

ギフトにするなら、サイズを問わない手帳や財布などの小物類が、安心といえば安心です。SMYTHSON(スマイソン)は、1887年にロンドンで誕生した老舗文具ブランド。世界で初めて実用的で携帯可能なダイアリーノートをつくりました。特に有名なのが「パナマ」と呼ばれるシリーズ。ノートの表面の革の品質もさることながら、注目したいのが紙です。「フェザーウェイトペーパー」というスマイソン独自の羽のように軽くて破れにくい紙は書き心地抜群。ペンを走らせるのが楽しくなります。

続いては、JOHNSTONS(ジョンストンズ)。スコットランド最古の生地メーカーです。生地製造だけではなく、ニットやマフラーなどの製造も手がけており、中でもカシミアの大判ストールは、日本国内で女性の憧れアイテムの1つになっています。とろけるような肌触りと暖かさは、一度使ったら手放せません。

3つ目は、ETTINGER(エッティンガー)。1934年にロンドンで創業され、レザーグッズがすぐに評判を呼びました。ハロッズ、バーニーズなど名だたる百貨店から財布や名刺入れなどの受注が殺到したといわれ、日本には1999年ごろに登場しました。商品に大きめに刻印されたロイヤルワラントの紋章が心をくすぐります。

よく見かけるお菓子や調味料にもロイヤルワラントが

現在、認定証を持つ企業は約800社。高級品ばかりではなく、庶民的な価格の食器用洗剤、お菓子、お茶、お酒、調味料などもたくさんあります。例えば、ハインツのトマトケチャップや、トワイニングの紅茶などは、日本のスーパーでも普通に見かけますが、実は認定品。商品パッケージをよく見ると、ロイヤルワラントの紋章が確認できます。また、タバスコやケロッグはアメリカの食料品ですが、こういった英国以外のブランドの中にも、ロイヤルワラントの認可を受けているものがあります。高級品はもちろん、これまで何気なく手に取っていたものも、認定品と聞くと、なんだか見る目が変わってくるもの。英国の格調を感じながら、ロイヤルワラントの品を選んでみませんか。

文・J PRIME編集部

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