注目,Eコマース銘柄
(画像=JKstock/Shutterstock.com)

モトリーフール米国本社、2019年7月27日投稿記事より

Eコマース(電子商取引)が世界を席巻しており、この競争が激しい市場で勝利を収めるために多くの企業が動いています。

しかし、優れたEコマース株を見つけるのは簡単ではありません。

そのような中、動向が注目される銘柄として、アドビシステムズ(NASDAQ:ADBE)、イーベイ(NASDAQ:EBAY)、バオズン(宝尊、NASDAQ:BZUN)を紹介します。

なお、数値は執筆時点のものです。

アドビシステムズ

2019年に入り、画像編集ソフト大手のアドビシステムズの株価は40%近く急上昇し、史上最高値を記録しました。

それには適切な理由があります。

同社は、製品のライセンス販売からクラウドベースのサブスクリプションモデルへ大きく移行しました。

その結果、非常に好調な四半期決算が続いています。

しかし、なぜアドビが優れたEコマース株と見なせるのでしょうか。

それは、1年前のECサイト構築用のオープンソースソフトウエア企業であるマジェントの買収(買収金額16億8000万ドル)により、同社が「コンテンツ制作、マーケティング、広告、分析、そして商取引においてリーダーシップを持つ唯一の会社」になったからです。

アドビは近年、ビジネスアナリティクス(様々なデータを元にビジネスの将来を予測)市場で基盤を構築しつつあり、クラウドベースで企業の顧客開拓のための広告・マーケティング活動を拡大しています。

マジェントの買収以来、アドビは、マジェントのEコマースソリューションをアドビのエクスペリエンス・クラウド・プラットフォームと深く統合させています。そして、成長の勢いが加速しています。

アドビの画像編集ソフト関連製品およびEコマースソリューション関連製品に対するニーズは拡大し続けています。

辛抱強い長期投資家にとって、検討に値すべき銘柄と考えられます。

イーベイ

Eコマース大手のイーベイは、大規模なサプライチェーンと在庫管理ネットワークを構築しているウォルマート(NYSE:WMT)のような総合小売企業とは異なります。

2019年半ばのウォルマートのオンライン売上の前年同期比37%の急増と比較した場合、イーベイの売上高は約3%の低成長となっています。

そしてイーベイの低い成長率の傾向は、2020年以降も続くと予想されています。

それでも、イーベイの購買しやすい機動的な新マーケットプレイスは、比較的小規模の売上高から大きな利益を生み出すことができます。

イーベイの前四半期の営業利益は5億6100万ドル、営業利益率は21%となり、それに対してウォルマートの営業利益率は4%しかありません。

さらに、有料の成果報酬型広告導入による収益性の向上、新たな配当方針、非中核事業の売却などの経営戦略により、さらなる株主還元が期待出来そうです。

イーベイ株は、強力な利益体質と株主還元の拡大という魅力的な組み合わせを有しています。

バオズン

中国のEコマースサービスプロバイダーのバオズンは、中国のショッピファイ(NYSE:SHOP)とも呼ばれています。

デジタル店舗、マーケティング、物流、支払いツール、顧客管理サービスなどにより、企業向けにEコマース事業のオールインワンサービスを提供しています。

バオズンは、この市場であまり大きな競争に直面していません。

アリババ(NYSE:BABA)はかつてバオズンにとって脅威と見なされていましたが、今はそうではありません。

バオズンのサービスが、アリババのEコマースプラットフォームであるTモールおよびタオバオに取り入れられ、ベンダーの迅速な店舗立ち上げを支援しています。

中国経済は減速していますが、バオズンのサービスに対する需要は依然として急拡大しています。

2018年には、バオズンのGMV(流通取引総額)が前年比で54%増加し、売上高は30%増加しました。

利益率を改善するため、同社は製品を自らが所有し注文を遂行するのを助ける「流通」モデルから、売り手が顧客に直接製品を出荷する「非流通」モデルに徐々に移行してきました。

戦略の変更は、堅調な売上高成長とともに、利益成長を下支えしています。

2018年の純利益は、前年比30%増加しました。

さらにアナリストは今年、同社の売上高が最大34%、純利益が67%増加すると予想しています。

同社株は、予想PER(株価収益率)25倍前後で取引されています。

文・The Motley Fool Japan編集部/The Motley Fool Japan

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